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どうすれば物語が回り始める? 小説を最後まで書き通したい

「小説を最後まで書き通したい」

これまで挑戦してきて、できなかったことです。

◎あるのは小説の構想未満

小説の出だしはなんとか書けるのですが、ストーリーが膨らまない……つまり事件が発生しないのです。

いま私が書こうとしているのは、いわゆる「ミステリー」。
それもハードボイルド風な作品です。
主人公が一人称で、感情をあらわにすることなく淡々と語り継ぐような……。

その主人公も決して有能な探偵ではなく(むしろポンコツ)、相棒役は若いのに昭和な言動がミスマッチな女性・マリ、こんな要素でうまく物語が回り出したらどうかな、とか考えていたわけです。

コンセプト的にいうと「ださハードボイルド」というか、すでにそういうジャンルが確立されていたら何か二番煎じみたいになってしまいますが、実際のところどうでしょうか。
もしかしたら「ラノベ」というジャンルに該当するかもしれませんね。

いずれにせよ、まずは一本の小説を短くてもいいので最後まで書き通してみたいのです。

◎自分が考えている書き出しの例

いま考えている書き出しを晒すと、お恥ずかしながら下記のような感じです。

ごんごんごん、ごんごん……!

壁一面のガラス窓を叩く音が、遠慮なく店内に響く。
ガラスってそんなに強い調子でノックしていいものなのか? 非常識なやつだな……。

ウェイターがどこか気まずそうにチラチラと俺に目を向けてきた。
妙な予感がする。
アルコールドリンクのメニューを机の上に置いて、さりげなく窓の方に目をみやると。

マリがわざとらしく、すました顔で立っていた。

どこで嗅ぎつけたんだろう。
尾行はされなかったはず……たぶん。

マリは一面ガラス張りのどこが入り口かわからず、うろうろしている。
取手のついたガラス扉を指差してあげると、まるで「知ってたわよ」というふうに、形の良い鼻をつんと上に向けて入ってきた。

神楽坂中華料理店 非密室非殺人事件

ここから神楽坂の中華料理店にいる俺をマリがどうやって見つけたのか、俺のポンコツぶり、探偵への憧れ……と話は続くのですが、この小説はミステリーのつもりなので事件を起こす必要があり、そこへと話を展開するのが難しいのです。

◎書いてみて知る作家の凄み

あらためて小説家ってすごいなと感じます。
短編にせよ長編にせよ一本の小説を形にするには、どこまでその世界のことを深く想定していて、どのように登場人物を動かし、読者を惹きつける出来事を発生させ、そして収束させるのか。

私はというと、考えているんだか考えていないんだか、ただぼうーっとし、キーボードのキーを打つ手が止まっている時間のほうが長くなってしまいがちです。

小説を書くにあたって、自分に足りないものはなんだろうなどと考えたりして。

作家の町田康さんは、本をたくさん読むことが大事というようなことを言っていました。
自分の読書量では足りないんでしょうか。
では、あとどれくらい……?

◎なぜ書こうと思うのか

でも、実はこういう時間が楽しかったりします。
意欲に発想力は追いついていないし、孤独な作業だけど、ほんの少しずつ形にはなってきているのです。

小説を書くというのは、長期戦の覚悟が必要なんでしょうね。
さらなるレベルアップも。

もし1本の小説を書ききったら、もう1本、さらにもう1本と書き続けられるものなのでしょうか。

いまは全く自信がありませんが、そんなときが来ることを目指して、少しずつ言葉を紡いでいきたいと思います。

#レベルアップしたいこと

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