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見城徹/たった一人の熱狂

少年時代、僕は非常に自意識過剰な人間だった。他人よりも感受性が敏感だから、人よりも余計に傷付く。感受性が強いがゆえに嫌われ、仲間はずれにされたこともある。
僕は人に想像力を働かせながら振る舞っているのに、相手は子どもだから、こちらの想いは理解してもらえない。
孤独を抱えた絶望的な状況の中で、本だけが僕にとっての唯一の友だちだった。一人で読書しているときは、他人と関わる必要がない。

見城徹氏は、幻冬舎を立ち上げた編集者だ。

私は普段、ビジネス書は読まない。

いや、正確に慎重に言葉を選ぶとしたら、

私は普段、その筆者に興味を持たなければ、ビジネス書は読まない。

そう、冒頭の彼の言葉があったから、私は彼に興味を惹かれたのである。

(もちろん幻冬舎が好きな出版社の一つであるということは大前提なのだが)

感受性が強すぎるばかりに苦しい思いをしてきた、私もおそらくそんな人間のうちの一人だ。集団行動が息苦しく、学生時代は地獄かと思いながら、ただ過ぎ去るのを待っていた。

なかなか社会に適合することも出来ず、同年代と過ごすより、常に7歳以上年上の方々と仲良くさせてもらうことに安心を覚えた。

常に水面下でもがいている、息継ぎをするのもしんどい、そんな状態の日々だった。読書している時間と眠っている時間が、安堵する時間だった。

だからこそ、彼がどのように成長し、この書籍を出版するまでに至ったのか気になった。

人はストーリーに惹かれるのだ、という言葉は本当のことのように思う。

とても好きな言葉がある、「金が全てだ」

「金が全てだ。」
ビジネスにおいて、成功と失敗の分かれ目を測る基準は数字だ。
儲かることは善である。
生きていくのはきれい事ではない。
利益を出さなければ社会貢献なんてできないし、愛する人を幸せにするためにも金は必要なのだ。
見城徹『たった一人の熱狂』

私の職種も数字が全てだ。結果が出なければ、掛けた時間も無に等しい。

普段から、私は、「お金が好きだ」と声に出す。

私はお金が欲しい、稼ぎたい。果たしてその行為は思考は、はしたないのだろうか、恥ずべきことなのだろうか。

私の答えも、NOである。

恥じることは何もない。そう、彼が言うように、金が全てだ。

これは真だ。

お金なくして、大切な人をどう守るのか。生活をどう守るのか。

こちらの書籍は、ある方に教えていただいた

実は、こちらの書籍は、2020年9月21日現時点でTwitterフォロワー数約2.8万人を誇る、若き日系大手の新キャリア、より氏に教えていただいた。

彼もこちらの書籍に感銘を受け、今がある人間のうちの一人だという。

そんな彼自身も、大志を抱き、有言実行し続け、前に進んでいる。

彼の姿を見て、私は、いつも励まされている。

こんなにも近くで、誰かが何かを成し遂げていく姿を、見守ることが出来るツールがあるだろうか。

そういった意味においても、私はTwitterが好きだ。

https://twitter.com/yori_newcareer?s=20

感受性は諸刃の剣だ

見城徹氏の、彼の感受性があったからこそ、享受するものがあり、結果に繋がっている部分もあるのだろうと私は信じる。折るも磨くも自分次第だ。

誰もが持っている感性ではない。使い方によっては確かに武器なのだ。

時に泣きながら、時に溺れながら、時に血を噴き出しながらでも、そう、

自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ。

そうだった、茨木のり子氏も言っていたのだ。

他にも、見城徹氏の言葉は熱く重い。

パラパラと見出しを見るだけでも胸が熱くなる書籍だ。

日々をなんとなく過ごしている人、少し熱狂してみないか。

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