ちひろの読書記録

社会人3年目。

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87 原田マハ『本日は、お日柄もよく』 スピーチライターという仕事、言葉の重み、抱擁が持つ言葉以上の力。心に染みた。”困難に向かい合ったとき想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している

    • 86 森下典子『日々是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 心に響くものがあって思わず映画まで観ちゃった。黒木華さんぴったり。亡くなられた樹木希林さんが演じられていることもあり、日々を大切に、思ったことはその場で実現するのを大事にしたいと思わされる。茶道習ってみたいなあ…。

      • 85 浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』 面白かった!朝井リョウさん『何者』を思わせる。各々裏の顔があって善人にも悪人にも見えたり、就活生も人事も嘘つきで…めっちゃリアル。読んでて悍ましかったけど読後感はよかった!人を1つの側面で簡単に判断しちゃだめだ。波多野くんにグッとくる。

        • 84 千早茜『あとかた』 ひりひりとした6つの短編連作集。誰もが傷を負い、その痕跡が誰かを通して浮き立ってくる感じ。『さんかく』でも思ったけど、千早茜さんは語り手の転換がお上手だと思う。

        87 原田マハ『本日は、お日柄もよく』 スピーチライターという仕事、言葉の重み、抱擁が持つ言葉以上の力。心に染みた。”困難に向かい合ったとき想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している

        • 86 森下典子『日々是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 心に響くものがあって思わず映画まで観ちゃった。黒木華さんぴったり。亡くなられた樹木希林さんが演じられていることもあり、日々を大切に、思ったことはその場で実現するのを大事にしたいと思わされる。茶道習ってみたいなあ…。

        • 85 浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』 面白かった!朝井リョウさん『何者』を思わせる。各々裏の顔があって善人にも悪人にも見えたり、就活生も人事も嘘つきで…めっちゃリアル。読んでて悍ましかったけど読後感はよかった!人を1つの側面で簡単に判断しちゃだめだ。波多野くんにグッとくる。

        • 84 千早茜『あとかた』 ひりひりとした6つの短編連作集。誰もが傷を負い、その痕跡が誰かを通して浮き立ってくる感じ。『さんかく』でも思ったけど、千早茜さんは語り手の転換がお上手だと思う。

          83 西加奈子『うつくしい人』 周りの目を気にしすぎる百合が一人旅でフラットな坂崎とマティアスに出会う。重めだけど共感。「誰にも見られていないと思うと穏やかな気持ちに」「いつまでもひとりでいたい、という透明な気持ち」「そう思う自分は落伍者なのだ、と強烈な自己否定が体を埋めつくす」

          83 西加奈子『うつくしい人』 周りの目を気にしすぎる百合が一人旅でフラットな坂崎とマティアスに出会う。重めだけど共感。「誰にも見られていないと思うと穏やかな気持ちに」「いつまでもひとりでいたい、という透明な気持ち」「そう思う自分は落伍者なのだ、と強烈な自己否定が体を埋めつくす」

          82 村山由佳『ある愛の寓話』

          愛とは何かを考えさせられ、「愛とは自由である」ということを感じさせられる、そんな「人」と「人でない存在」との寓話集6篇。シンプルな作品名で明確なイメージが湧かないままページを捲り、そのメッセージの深さ、愛することの温かさや美しさに心を震わされる。ぬいぐるみ、犬、猫、かご、馬、聖母と、愛する主体も客体も人に限らない。生きものに限った話でもない。もっと自由に考えていいし、そういう愛のかたちに気付けるようになれば、もっと豊かで色鮮やかな人生に繋がるはずだという確信も得られた。

          82 村山由佳『ある愛の寓話』

          81 青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』 気になってた作品だったけど、正直合わなかったかも。優しく温かい作品だけど、いい面だけをなぞるような(言葉を選ばず言えば)善人たちの出会い・ご縁に、深みを感じられなかったのが正直なところ。人間味を感じる負の側面も欲しがっている自分に気づけた。

          81 青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』 気になってた作品だったけど、正直合わなかったかも。優しく温かい作品だけど、いい面だけをなぞるような(言葉を選ばず言えば)善人たちの出会い・ご縁に、深みを感じられなかったのが正直なところ。人間味を感じる負の側面も欲しがっている自分に気づけた。

          80 瀬尾まいこ『優しい音楽』 読むの多分2回目。彼女とその家族から亡くなった兄と瓜二つの自分を重ね合わせられたり、不倫相手の子どもを預かったり、彼女がホームレスのおじさんを拾ってきたりと、センシティブな要素を含みながらも、ほっこりした読後感で、改めて振り返って驚かされる。

          80 瀬尾まいこ『優しい音楽』 読むの多分2回目。彼女とその家族から亡くなった兄と瓜二つの自分を重ね合わせられたり、不倫相手の子どもを預かったり、彼女がホームレスのおじさんを拾ってきたりと、センシティブな要素を含みながらも、ほっこりした読後感で、改めて振り返って驚かされる。

          79 千早茜『さんかく』 高村さんと伊東くんと華の曖昧な三角関係の物語。高村さんと伊東くんの共に生活をしてお互いに美味しい気持ちを共感し合う微妙な関係性がいいなあ、と思わされた。出てくる料理がどれも美味しそう、食べたい!表紙や挿絵の雰囲気も素敵。千早茜さん、開拓してみたい…!

          79 千早茜『さんかく』 高村さんと伊東くんと華の曖昧な三角関係の物語。高村さんと伊東くんの共に生活をしてお互いに美味しい気持ちを共感し合う微妙な関係性がいいなあ、と思わされた。出てくる料理がどれも美味しそう、食べたい!表紙や挿絵の雰囲気も素敵。千早茜さん、開拓してみたい…!

          78 彩瀬まる『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』 心にじんわり来る、ほっこり短編集。結婚観、家族観を考えさせられるストーリーばかりで、冬に食べる鍋とか湯豆腐みたいに心が温まります。食べることは、殺すことだし、生かされているからこそ力が湧いて、心を癒してくれる。素敵な1冊だった…

          78 彩瀬まる『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』 心にじんわり来る、ほっこり短編集。結婚観、家族観を考えさせられるストーリーばかりで、冬に食べる鍋とか湯豆腐みたいに心が温まります。食べることは、殺すことだし、生かされているからこそ力が湧いて、心を癒してくれる。素敵な1冊だった…

          77 向井智香『ヨーグルトの本』 図書館でふと気になって手に取った1冊。ヨーグルトの分類、各社が販売しているヨーグルト、その土地ならではのヨーグルト特集などなど。最近の傾向やニーズが見えたり、企業分析っぽさもあったりで面白かった。どんな分野にも専門家はいるんだなあ。

          77 向井智香『ヨーグルトの本』 図書館でふと気になって手に取った1冊。ヨーグルトの分類、各社が販売しているヨーグルト、その土地ならではのヨーグルト特集などなど。最近の傾向やニーズが見えたり、企業分析っぽさもあったりで面白かった。どんな分野にも専門家はいるんだなあ。

          76 伊藤朱里『緑の花と赤い芝生』 いわゆる「女性らしさ」を気にせず仕事に邁進する志穂子と、本音を隠しながらでも夫や姑と理想的な関係を気づこうとする杏梨の対比、赤と緑の対比が際立つ。嫌味っぽさやネチネチした思考が多くて、読んでいていい気分にはなれなかったのが正直なところ。

          76 伊藤朱里『緑の花と赤い芝生』 いわゆる「女性らしさ」を気にせず仕事に邁進する志穂子と、本音を隠しながらでも夫や姑と理想的な関係を気づこうとする杏梨の対比、赤と緑の対比が際立つ。嫌味っぽさやネチネチした思考が多くて、読んでいていい気分にはなれなかったのが正直なところ。

          75 辻村深月『サクラ咲く』 3つの短編集。表題作の「サクラ咲く」が大好き。自分の意見を言うのが苦手なマチが、少しずつ自分と他人を理解し変わっていって、自己肯定できるようになっていく成長が、自分と重ね合わされて響く。本に挟む便箋でのやり取りも温かみがあって、とっても瑞々しい作品。

          75 辻村深月『サクラ咲く』 3つの短編集。表題作の「サクラ咲く」が大好き。自分の意見を言うのが苦手なマチが、少しずつ自分と他人を理解し変わっていって、自己肯定できるようになっていく成長が、自分と重ね合わされて響く。本に挟む便箋でのやり取りも温かみがあって、とっても瑞々しい作品。

          74 絲山秋子『沖で待つ』 芥川賞受賞作ということで手に取った。バブル、男女雇用機会均等法成立など、何十年も前の時代背景で共感しにくさが否めなかったのが正直なところ。後書きの解説含めて、当時はこうだったんだなあ、と思った。

          74 絲山秋子『沖で待つ』 芥川賞受賞作ということで手に取った。バブル、男女雇用機会均等法成立など、何十年も前の時代背景で共感しにくさが否めなかったのが正直なところ。後書きの解説含めて、当時はこうだったんだなあ、と思った。

          73 今村夏子『むらさきのスカートの女』 芥川賞受賞作。異常なのはむらさきのスカートの女より、語り手の黄色のカーディガンの女であることに読んでいくと気付かされる。何時もむらさきのスカートの女を付き纏う執着。合わせて収録されてたエッセイで、小説家としての今村さん像が意外で驚いた。

          73 今村夏子『むらさきのスカートの女』 芥川賞受賞作。異常なのはむらさきのスカートの女より、語り手の黄色のカーディガンの女であることに読んでいくと気付かされる。何時もむらさきのスカートの女を付き纏う執着。合わせて収録されてたエッセイで、小説家としての今村さん像が意外で驚いた。

          72 恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』 いやこーわ。息が詰まるような苦しさ、重さも孕んでた。別れ話をする単なるカップルの話かと思いきや、各章の最後の一文が想定外の連続で、衝撃を受けつつ、重みとともに沈んでいくような…そんな読後感でした。

          72 恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』 いやこーわ。息が詰まるような苦しさ、重さも孕んでた。別れ話をする単なるカップルの話かと思いきや、各章の最後の一文が想定外の連続で、衝撃を受けつつ、重みとともに沈んでいくような…そんな読後感でした。