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積極的に動くひとが、大学でいちばん良い思いができる。

大学生活の1年目が終わった

大学生活1年間が終わった。学費は大変な負担だったが、得られたものはかなり多かった。この大学を選んだ理由というのはほんとうに「なんとなく」程度だったのだが、ここにしてよかった。ほかの大学に行ったわけではないので、そのifの向こう側にある人生はわからないが、少なくともいま、1年間の大学生活を終えた後、留学選考の最終段階まで残ることができ、留学選考でかけがえのないひとたちに出会って、一緒に支えあって頑張ってきた。たとえ留学に行けなくても、この日々はきっと素敵なものになると確信している。

卒論と留学をどう両立させられるか?

留学の際に、みんなは「留学と就活(就職活動)の両立」について話していた。インターンシップたるものがあって、それに出られないからどうしようとか、ガクチカというものをどう書いたらいいかとか、留学先で就活をするにはどうしたらいいかとか、そういった話だ。私には全く関係がないし、就活する予定はないのだが、私がしているのは「留学と卒論(卒業論文)の両立」についてだ。卒論を書いたことがないひとに修論が書けるとは思わないし、研究をしたことがないひとが修士課程に行けるとはとても思えない。それでも、私の大学のカリキュラム的に、留学を2年行くと、卒論が書けなくなってしまう。私に残された選択肢は、2年留学に行って卒論を(少なくとも正規の方法でやるのを)諦める、留学を1年に短縮して卒論を書く、あるいは留学を諦めて研究に集中する、ということだ。

1年間でたくさんの研究室を訪れた

大学の教員という私の憧れの職業についているひとたちが目の前にいる。多くの先生が、大学の教員になりたいなら積極的に研究室を回ってアドバイスなりお話なりをしなさいと言っているので、私はこの1年間、研究室をたくさん回ってきた。

どこでもたいがい「B1(大学の学部1年生)なのに将来のことをきちんと考えていてすごい」「科研(科研費、つまり研究に使えるお金)のことなんて考えなくてもまだいいんじゃない?」「あなたは優秀なんだから、チェコだともったいない。アメリカに行けば良かったのに」「そんなにしっかり考えてもしょうがないこともあるから、1歩先だけ見えてりゃええんよ」といろいろなアドバイスをもらってきた。

科研について: 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」
これのことを研究に携わるひとは「科研費」あるいは「科研」と略して読んでいる。これがないと研究が成り立たないので、必死に審査に臨む。

引用元:

大学で得られたのは、主体的に動く力

私は他人の目を気にしてくよくよしたり、人間関係に悩んだり、人間関係で落ち込んだりしたことがほとんどない。ある意味自己中心的で、それでいて自分のこと以外は見えていないからだ。

だから、気楽に動ける。

そのため、授業はもちろん真剣に聞くけれど、積極的に発言や質問をした。先生の部屋を訪れて話を聞いたことは前に書いたとおりだ。

その結果、私はB2であるにもかかわらず、親切に卒論を指導しますと言われたり、研究会の案内を誰よりも先にもらったり、そういったいい思いをたくさんしてきた。逆に、「なんとなく」あるいは「惰性」で動いているひとたちは、多くのものを手にしていないと思う。

うちの大学であった学会の情報すら知らなかったので、大学にそれを話した

私が、自分の大学で行われていた学会のことを知ったのは、それが終わってから5日後のことだった。悔しかった。同じ大学にいるのに、自分にはその案内がちっとも来なかったことが悲しかった。絶対に行ったのに、なんであと1週間くらい早く調べなかったんだろう。後悔した。でもよく考えてみると、それは私の責任というより、学会があるということを伝えられなかった教員と熱意のある生徒のすれ違いであって、誰も悪くない。他の大学には、共同研究室の前に学会の案内がたくさん載っていることを知っているが、うちの大学には一切そういった案内がなくて、学内の公式のインターネット掲示板にも一切かかれていなかった。本当に狭い世界がアカデミアだと思うが、先生もすまなそうにしていた。ことしはその学会が遠くであり、私はいけない。あのチャンスをものにしたかった。

その結果、先生(その学会で大会長をしている)が「もっと学部生にもわかるように告知したい」と教務部に掛け合ってくれたようだった。本当にありがたい。私のような可哀想な思いをする学生が、ひとりでも減ってほしい。たとえ、9割以上が就職し、院進しない大学だとしても、就活の案内や支援はいくらでもあるのに、院進志望にはほとんどなんの助けもないなんてあまりにもひどすぎないだろうか?

もし大学の先生がこれをみていたら 、せめて自分の研究室の前にはポスターを張ってほしいものだ。お願いします。

たとえ現状が変わらなくても

それで、教務が動くかどうかは別だが、結局行動してすこしでも世界が変わることを願うばかりだ。

留学資金などに使います。ご支援よろしくお願いします。 また、私が欲しい本を集めたほしいものリストも公開しています。 https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/9WBR0K7KWYX8?ref_=wl_share/