見出し画像

著…山崎拓巳『人生のプロジェクト』

 この本のはじめに書かれている、

 二人の男がレンガを積んでいた。
 「君たちはなにをしているんだ?」とたずねると、一人は「レンガを積んでいるんだ」と答えた。もう一人は「教会を造っているんだ」と答えた。
 そして二人の未来は、まったく別のものになった。

(著…山崎拓巳『人生のプロジェクト』から引用)

 と書かれたページに、わたしは頭をガーンと殴られたみたいなショックを受けました。

 同じことをしていても、人によって捉え方がこうも違うのか! と。

 勿論、「レンガを積んでいる」と答えるのも正解だから全く間違ってはいないのですが。

 もしかしたら、前者にとってそれは単にレンガを積む仕事というだけに過ぎないのかもしれません。

 でも後者にとってそれは、教会を造るためのプロジェクト!

 見据えているものが全然違いますよね。

 もしかしたら後者の頭の中には、教会が出来上がった後の姿まで浮かんでいるのかもしれません。

 人々が集い、懺悔し、祈りを捧げる場となる美しい光景が。

 言うなれば、教会そのものだけではなく、人と人との繋がりもつくっていることになります。

 また、

 やり方がわからない。そこで立ち止まっていても状況は変わらない。目標に立ち向かうために、なにから手をつければいいのか、わからないこと自体は問題ではなく、わからないという問題を「保留していること」が問題だ。

(著…山崎拓巳『人生のプロジェクト』 P81から引用)

 という文にもハッとさせられました。

 わたしも、片付けるべきことをつい先延ばしにしてしまいがちな人間の一つです。

 何か意味があって立ち止まっているならまだしも、単に保留にしているだけなら、たいていの事態はジリ貧になっていく一方ですよね…。

 つい、やるべきことの多さに心身共に押し潰されそうになりますが…、わたしも一つ一つ優先順位をつけて整理していきたいです。

 他にも、

 「めざす」と「がんばる」は違う。「がんばっている」が「めざしていない」ときがある。この違いは見分けにくいが、大きく違う。「めざす」とは“目標と期限”が明確で、その達成のために、意思を持って行動することである。

(著…山崎拓巳『人生のプロジェクト』 P189から引用)

 という文にも感銘を受けました。

 目標と期限を明確にするのって大切ですよね。

 ゴールが定まっていないのに闇雲に歩いても、ゴールに辿り着くのは難しいはず。


 〈こういう方におすすめ〉
 人生をだらだらとやり過ごすのではなく、目的意識を持って有意義につかいたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半〜2時間くらい。

この記事が参加している募集

読書感想文

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖