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著…新津春子『世界一清潔な空港の清掃人』

 おはようございます。

 お掃除を単なる作業ではなく、心を込めて行いたい方におすすめの本をご紹介します。

 数年前に初めてテレビで新津さんのお姿を拝見した時、いつもニコニコしながら本当に楽しそうに掃除をしているのがとても素敵でした。

 掃除をした後で、見た目が綺麗になっても、匂いがあればまだ完璧ではないので、徹底して掃除をする…という姿勢が凄いと思います。

 「心を込めないと本当の意味で、きれいにできないんですね。そのものや使う人のためにどこまでできるかを、常に考えて清掃しています」
(P5から引用)
「自分と自分を比べようと思うんです。そうすれば、今日より明日、明日よりあさってという考えかたで、毎日少しずつ成長していける。そうやって前に進んでいく方がずっと楽しいと思うんですね」
(P55から引用)

 という考えを持つ新津さんをわたしは尊敬しています。

 綺麗であればあるほど、その空間を使う人が「せっかく綺麗だから、出来るだけ汚さないように使おう」という気持ちになりやすいので、新たな汚れを防ぐことも出来そう。

 人の心まで掃除していますよね。

 この本には、特別な道具を使わず、自宅にあるもの(タオルなど)を使って掃除をする方法が載っていて、自宅の掃除をする時の参考にもなります。

 また、以前わたしが観たテレビ番組でも新津さんのこれまでの人生について紹介されていましたが、この本にも、新津さんが中国でも日本でも差別を受けたことが書かれていて、読んでいると悲しいやら腹がたつやら。

 新津さんを差別した人たちを掃除機で吸い取ってやりたくなりました。

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