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著…岡信太郎『もうすぐ大人になる君が知っておくべき 13歳からの民法』

 「法律」と言うとなんだかひどく難しそうなイメージがありますが、実は法律の中でも「民法」はとても身近なものです。

 この本には、たとえば、

 ●弟が僕のゲームを無断で持ち出して友達に売ってしまった! これは問題じゃないの?

 ●友達にボールをあげたけど、惜しくなった。返してもらうことは出来る?

 ●買い物をしたらお釣りが多かった。その場ですぐ返すべき?

 といった分かりやすいエピソードが載っています。

 こうした例を使いながら、民法の基本的な考え方を教えてくれる本です。

 子ども向けですが大人にもおすすめ。

 ちなみに今挙げた例3つについての回答は以下の通り。

 1つめは、勿論問題であり、弟には兄のものを無断で売る権利がない。

 2つめは、既にあげたものなので返してもらう権利がない。

 3つめは、不当な利益を得ることになり、刑法にも触れるおそれがある。

 また、

 ● 嘘をついて買い物をした人を民法は守ってくれない。たとえば、本当は未成年なのに「18歳です」と嘘をついて買い物をした場合、取り消すことは出来ない。

 ●「契約」と言えば何でも有効なわけではない。人を苦しめるような契約は無効。たとえば、「殴られたくなかったら金をよこせ」と脅されて無理やり結ばされた契約や、騙されて結んだ契約も無効。

 といった内容も勉強になりました。

 老若男女問わず知っておきたいことだと思います。


 〈こういう方におすすめ〉
 法律の中でも特に民法に興味がある方。
 小難しい専門用語が苦手な方。
 込み入った判例よりも、まずは民法の基本的な考え方を知りたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間以内。

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