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著…猫夫人『店主は、猫 台湾の看板ニャンコたち』

 こんばんは。

 日常でも旅行中でもつい「どこかに猫はいないかな?」とキョロキョロしてしまう方におすすめの本をご紹介します。

 まるで台湾を旅しながら行く先々のお店で猫たちと出会っているかのような気分を楽しめます。

 単に「店主が飼い猫を看板猫にしている」というわけではなく、「店主とお客さんたちが街ぐるみで猫を可愛がっている」という感じが伝わってくるから、読んでいると幸せな気持ちになれます。

 猫たちはまるで「自分がここにいるだけで人間が喜んでいる」ことを自覚しているかのように、嬉しそうな、得意そうな、何とも言えない表情。

 箱の中に入ったり。

 商品と商品の隙間におさまったり。

 ポールにじゃれついたり。

 ガラスケースの上でぐでーんと横たわったり。

 くっ…! さては自分たちが可愛いことを自覚しているなっ…? その通りだっ!

 日本のお店にも時々看板猫がいるけれど、日本だとなかなかこんなにゆったりした感じではありませんよね。

 台湾だと、猫と商品との距離がほぼゼロな場合もあるようです。

 この本に出てくるお店が特別なのかもしれませんが。

 衛生面はさておき、そのおおらかさっていいなぁと思います。

 日本だと、店員さんに「店員さんが触っていない綺麗な商品が欲しい」と無茶苦茶なクレームをつけるお客さんもたまにいるくらいなのに…(一体どうやって陳列しろと?)

 気持ちに余裕が欲しいですよね…。

 また、この本の素敵なポイントは、どこの国の方であっても、猫好きの方は猫の前で表情がとろけているということに気づかせてくれるところ。

 犬好きの方は犬に、他の動物が好きな方は他の動物に、それぞれとろけるのだと思います。

 人間同士もそうやってとろけるような優しい気持ちをお互いに持てるようになると良いのですが…。

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