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作…レオ・バスカーリア 訳…みらいなな『葉っぱのフレディ』

 いつか自分がこの世からいなくなる順番がきた時は、この作品を傍らに置いて死にたい。

 この絵本を読むと、自然とそう思えてきます。



 ※注意
 以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。



 春。

 葉っぱのフレディは、大きな木の太い枝から生まれました。

 夏。

 フレディは立派な体に成長しました。

 周りには沢山の葉っぱがいて、一緒に大きくなりました。

 どの葉っぱも、みんなそれぞれが異なる個性を持っていました。

 特に、親友のダニエルはフレディに色んなことを教えてくれました。

 葉っぱが果たす役割のことも。

 季節は常に移り変わるということも。

 秋。

 葉っぱたちは紅葉し始めました。

 だんだん寒くなり、他の葉っぱたちが次々と落ちていく中…。

 ダニエルはフレディにこう教えてくれました。

 「みんな 引っこしをする時がきたんだよ。とうとう冬がきたんだ。ぼくたちは ひとり残らず ここからいなくなるんだ」

(作…レオ・バスカーリア 訳…みらい なな『葉っぱのフレディ』から引用)


 と。

 …結末がどうなるかは実際に読んで確かめていただきたいので、ネタバレはこれくらいにしておきます。

 出会いと別れ、そして誕生や生や死について考えるきっかけをくれる、大好きな作品です。

 …この絵本を読んだ後でも、やっぱり、いつか必ず自分が死ぬという事実は怖いです。

 それに、大切な誰かを亡くすのも怖いまま。

 しかし…、この作品を読んだ後は、少しだけその怖さがマシになった感じがします。

 その「少し」は、わたしにとって大きな救いです。


 〈こういう方におすすめ〉
 出会いと別れがもたらすご縁の不思議、そして誕生や生や死について考えるきっかけが欲しい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 15分〜30分くらい。

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