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著…池上彰『池上彰とホセ・ムヒカが語り合った ほんとうの豊かさって何ですか?』

 こんばんは。

 「足るを知る」ことの大切さを学びたい方におすすめの本をご紹介します。

 この本の前半には池上彰氏とホセ・ムヒカ氏の対談が掲載され、後半にはムヒカ氏の行った政策や問題提起についての池上彰氏による解説が掲載されています。

 ムヒカ氏と言えば読書家としても有名。

 この本においても、ムヒカ氏は読書の素晴らしさについて熱く語っています。

 ウルグアイのかつての独裁政権に反抗して4回も投獄され、換気口もトイレもマットレスもないただのコンクリートの箱のような牢獄に閉じ込められたことで、幻覚や幻聴が止まらなくなった当時のムヒカ氏を救ったのは、読書。

「牢獄では科学系の本しか許されませんでしたから、生物学に始まって、農学、医学、獣医学、人類学、いろいろなジャンルの本を読みました。一日中どっぷり読書に浸りながら人間とは何なのか、自分に問いかけたのです。なにしろ、そういうことをする時間だけはたっぷりありましたから。するとある日突然、頭がぽっかり開いた感じがしました。開放的な、青く澄んだ空が頭の中に広がったのです。獄中で孤立無援の状態を経験したからこそ、いかに「わずかなもので幸せになれるか」を学んだ気がします。私たちをひどく扱った人間を憎む気にもなりませんでした」
(P23から引用)

 本は凄い力を持っていますね…。

 そんなムヒカ氏の愛読書は『ドン・キホーテ』。

「サンチョはドン・キホーテでもあるということを忘れてはなりません。ドン・キホーテとサンチョはそれぞれが人間の持つ顔の一部分です」
(P47から引用)

 とムヒカ氏が熱く語るので、わたしも久しぶりに『ドン・キホーテ』を読み返したくなりました。

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