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著…みきいちたろう『プロカウンセラーが教える 他人の言葉をスルーする技術』

 誰かが言い放った言葉がずっと頭から離れない。

 SNSに心無い言葉を書き込まれて自己嫌悪に陥る。

 周りの人がイラついていると、「自分が何かしたのだろうか…?」と気にして、ご機嫌取りを頑張ってしまい、疲れ切ってしまう…。

 あなたにはそんな経験はありませんか?

 これは、スルースキルを身につけることで、他人の言葉や機嫌に振り回されることを出来るだけ減らし、自分の心を守ろうという本です。

 ちなみに、わたしがこの本を手に取ったきっかけは、仕事中によくお客様から罵声を浴びせられたり、最近上司から心無い言葉と共に物を投げつけられる機会が増えたので、「来年3月末に円満退職するまで淡々と仕事をして、自分の心をフラットに保ちたい」と思ったから。


 ※注意
 わたしは契約満了まで頑張ることに決めましたが、もし今この記事を読んでいる方の中に「仕事が辛い。死んでしまえば楽になれるかな…」とまで思い悩んでいる方がいたら、円満退職なんて目指さずに早く辞めた方が良いです!
 心だって体だって、健康を害してからではなかなか治りませんし、特に命は失われたら取り戻せません。
 退職手続きがしんどいし、周りの人にもSOSを求められない場合は、まず法律事務所等の無料相談を受けてみてください。



 さて、この本に、

 (中略)私たちが接する「言葉」は果たして真正面から受け止めるに値するものなのでしょうか? もしかしたら、あおり運転と変わらないレベルのまったくの世迷言かもしれません。

(著…みきいちたろう『プロカウンセラーが教える 他人の言葉をスルーする技術』P61から引用)


 と書かれているのを読んで、わたしはスッと心が軽くなりました。

 「あおり運転」とはうまい表現ですよね。

 自分が悪くなくても、あおり運転のターゲットにされてしまうことって有り得ますから。

 そんな時は、車のドアの鍵も窓も開けないで防御に徹しつつ、警察を呼びますよね?

 良かれと思って車から出て相手に応対したら、怪我をさせられたり、最悪の場合は命を奪われるリスクだってあります。

 きっと、心理的にも同じようなことが言えるのでしょうね。

 もしかしたら、真面目な方ほど、「相手は怒っている。自分が相手の気分を害すようなことをしたのであれば謝らなくては」とか、「話せば分かってもらえるかもしれない」なんて考えて、相手と誠実に向き合おうとするのかもしれませんが…。

 あおり運転をするような人とは距離を保たないと危険ですよね。

 向こうは最初から、こちらを傷つける気満々なのですから。

 わたしも今後は、色んな人から理不尽な八つ当たりをされたら、表面上は落ち着いて最低限失礼のない対応をし、内心では「この人はあおり運転をする人と同レベル」と思いつつ、心のドアの鍵も窓も閉めようと思います。

 また、

 普段、私たちが口にする食材の多くはそのままでは食べることができません。おいしく食べるためには、皮を剥いだり、アクを抜いたりする必要があります。毒のある食材もあります。その場合は当然除外する必要があります。お米も精米して、洗米して調理してはじめて食べることができます。生で食べたら、お腹を壊してしまいます。

(著…みきいちたろう『プロカウンセラーが教える 他人の言葉をスルーする技術』P193から引用)


 という例えも分かりやすいです!

 他にも、この本には愛着不安やトラウマ等についての考察も書かれていて興味深かったです。

 他者とのコミニュケーションって本当に複雑で難しいですよね…。

 だからこそ、出来るだけ気楽に生きていけるコツを今後も学んでいきたいです。





 〈こういう方におすすめ〉
 他人の言葉や感情に振り回されて、いつもしんどい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間〜2時間半くらい。

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