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著…チャールズ・M・シュルツ 訳…谷川俊太郎『スヌーピーの 大好きって手をつないで歩くこと』

 漫画『ピーナッツ』シリーズに登場する可愛らしいキャラクターたちのイラストに、英語のセリフと日本語訳が添えられている本です。

 「自分にとっての〝大好き〟って何だろう?」とイメージしながら読むのがおすすめ。

 また、大切な方への贈り物としても良さそう。

 どのページも色鮮やかなピンク、オレンジ、イエローが眩しい!

 だから読みはじめは非常に驚きましたが、慣れてくるとむしろこの色使いのおかげでメッセージがよりクッキリはっきりと伝わってきます。

 友達へ。

 家族へ。

 恋人へ。

 様々な「大好き」がありますよね。

 でも、うまく形にして表せないものばかり。

 そういう言語化が難しい気持ちをうまく汲み取っていて、著者もそうですが、訳者である谷川さんも素敵。

 特にわたしが好きなのは、

  「Love is hating to say good-bye.」
 (大好きってさよなら言うのがいやなこと。)

(著…チャールズ・M・シュルツ 訳…谷川俊太郎『スヌーピーの 大好きって手をつないで歩くこと』から引用)


 本当にそうですよね…。

 大好きな人には、「さよなら」なんて言いたくありません。

 離れがたいです。

 どうしても手を振らないといけない時は、「またね」って言いたい。

 この本には他にも共感する言葉が沢山載っていて、

 「Love is wondering what he’s doing right now this very moment」
 (大好きって今この瞬間に、彼が何してるかなあって思うこと)

(著…チャールズ・M・シュルツ 訳…谷川俊太郎『スヌーピーの 大好きって手をつないで歩くこと』から引用)


 という言葉にも、絶賛片想い中のわたしは大きく頷きました。

 そう、誰かを大好きになると、ついしょっちゅうその人のことを考えてしまいますよね。

 心の中にいつもいます。

 元からずっといるみたいに。

 「Love is being happy just knowing that she’s happy… but that isn’t so easy」
 (大好きってあの子がしあわせだって知るだけで自分もしあわせになること…でも、それはそんなにたやすくない)

(著…チャールズ・M・シュルツ 訳…谷川俊太郎『スヌーピーの 大好きって手をつないで歩くこと』から引用)


 これはなんとも切ない感じですよね…。

 大好きな人に大好きになってもらえるとは限りませんし。

 大好きな人の幸せをそっと見守るのも愛のうち…。

 …でもそれもまた、言葉に出来ない感情が渦巻きますよね…。


 〈こういう方におすすめ〉
 『ピーナッツ』シリーズが好きな方。

 〈読書所要時間の目安〉
 文字数は全然多くないのでサッと読むだけなら10分もかかりませんが、じっくり読みたくなる本なので、30分以上を目安にすると良いと思います。

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