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著…I.N.A(hide with Spread Beaver)『君のいない世界 hideと過ごした2486日間の軌跡』

 こんばんは。

 hideさんに関する本は数多く出版されていますが、わたしは特にこの本が好きです。

 hideさんをカリスマとして持ち上げるわけでもなく、かといって悪く言うわけでもなく、1人の生身の人間として書いているからです。

 それが書けるのは、きっとI.N.Aさんがhideさんの仲間だから。

 普段は穏やかだけれど、時には突拍子も無いイタズラをして周りの人たちを驚かせたり、酔っ払うと怪獣「ヒデラ」になって騒いだり暴れたり行方不明になったりと、様々な面があったようです。

 それでも愛嬌があって憎めない…。

 不思議な魅力の持ち主ですよね。

 誠実さも、お茶目さも、破壊的なところも、超絶お洒落なファッションも、心を揺さぶる笑顔も声も演奏も曲も歌詞も、hideさんの持つ全ての要素が人を虜にして離さないこの感じ…。

 そんなhideさんと共に音楽を作り上げていくのは刺激的でもあり、「ヒデラ」に振り回されるのが非常に大変でもあり、でもhideさんもI.N.Aさんも他の皆さんも一緒になって笑っていたんだな…ということが、この本を読むとひしひしと伝わってきます。

 hideさんのいる世界がずっと続いていけば良かったのに…。

 その死が残念でなりません。

 また、

「そのうちCGで完璧なヴィジュアルアーティスト作って、俺はいつのまにかフェードアウトしてって、でも、hideって名前でやってくの。いつのまにかすり替わってんの。もちろん、やってる音楽は俺が作ってるんだけどね」
(P100〜101から引用)

 という考えをhideさんがなんと1993年に語っていたことにも驚かされます。

 何という先見の明!

 当時はインターネットさえ全然普及していなかったのに。

 時代を20年…いや、もっともっと先読みしていたのでしょうね。

 もしもhideさんが生きていれば、間違いなく歴史が大きく変わっていたはずなのに…。

 本当に惜しい方を亡くしました…。

 昔からのファンたちもずっとhideさんを愛し続けていますし、YouTube等を見て新たにhideさんのファンになった若い世代の方々も沢山いますし、祖父母の代から孫の代までなんと3世代に渡ってhideさんのファンだという方たちもいますので、たまにはhideさんが天国からひょこっと地上に遊びに来てくれたら嬉しいのにな…ともわたしは勝手ながら思ってしまいます。

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