自分らしく生きる【主人公】
主人公とは、物語の中心人物を指す言葉だけれど、もとは禅語だそうです。
人間一人一人の主体的な人格、つまり「本来の自分」という意味。
禅僧の瑞巌和尚は、毎日自分に向かい、
「主人公よ、はっきりと目を醒ましているか」
「ハイ」
「これから先も人に騙されなさんなや」
「ハイ、ハイ」
と呼びかけて返事をしておられたそう。
そうやって、何度も確認しないと見失ってしまうものなのよね「本来の自分」って。
いつも自分らしくのびのびと。
よりも
空気と人の顔色うかがいながらおずおずと。
ってなってしまうのは否めない。
子どものころは誰しも自分ファーストだったのに。
あのころの伸びやかな主人公はどこへいったのだろう。
私は本を読むのが好きな子どもだったので、心の中に空想するためのスペースがあったのかもしれない。
そこにもぐりこめば、周りに流されずいつもの自分に戻れる。落ちつく居場所。
親に怒られたときや友達とけんかになったとき。
周りを遮断して自分に集中。言葉は聞いているけれど感情は受けとらない。
今だって
仕事で、忙しくてみんながバタバタしているとき、周りの感情に巻きこまれないように、集中して「無」になる。
一緒になって「わー大変、大変」なんて乗っかっちゃうと3倍くらい疲れる。
自分のペースを崩さずに並走するかんじ。
周囲の空気や感情は受けとらない。
となりの誰かさんが、一人でぷりぷり怒っていても感情は受けとらない。自分の好きなことを考えて、家のリビングでくつろいでいる気分で、心はゆったり。
「これから先も人に流されなさんなや」
私も毎日呼びかけてみよう。
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