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不適切にもほどがあるは、愛があって適切だったって話

4月になり、新しいドラマも始まり、今季は色々面白そうと思えるものがたくさんあるような感じで、楽しみ🥰


新しいドラマが始まっているけど、まだ私の中で『不適切にもほどがある』のドラマ感想文を書いていないので、まずはこれを書いてからじゃないと進めない。

もう、こんなに日にちが経ってるからネタバレしてもいいよね?

もし、万が一まだ録画してて観てないのよって方で、ネタバレが嫌な方はそっと閉じてくださいね。

まずは、初回1話を観終わった後の私の過去の感想記事をば。
読まなくても大丈夫です。


魅力あるキャストさんたちばかりで本当に楽しかったし、笑ったし、泣けた。
そして、考えされられた。

さすがクドカンだよね。
クドカンワールド満載で、はちゃめちゃな中にもしっかり伝えたい部分は伝わってきた。

1番泣かされたのは、仲里依紗さん。
2話と、最終回が特に私の胸にブッ刺さった。

2話で、正論を言ってくるダンナに
「何ハラか知らないけど、この手やめて」
っていうシーン。

あの言い方。
マジで上手い‼️
ここはTVerで何回も観て何回も泣いた。

今まで貯めてきた怒りを抑えつつも抑えきれない気持ちが溢れ出たセリフ。

あのダンナは、悪ではないかもしれない。
働きたいと言った奥さんを働かせてあげるとか、理解力もあるし、男性が育休を取るとか、そういう制度も積極的に取って、むしろ今どきの男性なんだと思う。

けど、なに?
何かが違う。
何かが悪い。
タイミングが悪い?
いや、違う。

あのダンナは、妻である渚を見てない。

一緒に育児をしたり、一緒に同じ景色を見てない。

そう。
心が伴ってないんだよ。

やればいいんでしょ。
こうすればいいんでしょ。
そういう時代でしょ。
適応力があるようで、心をどこかに置き忘れ、思考を止めた結果、時代に合わせてるというより時代に流されながら、人の心を失った大馬鹿野郎だ。

あ、失礼。
言い過ぎました。
ちょっとしたおバカちゃんだ。

『今』何をして欲しいか。
『今』何が必要なのか。
『今』何をしたいのか。

察して欲しいとかじゃなくて、共にジタバタして欲しいんだよ。
評論家になったり、高みの見物なんかしないでさ。

「子育てに不向き?
わかってるわそんなこと!
不向きだけどやんなきゃだし、やりたいし!
不向きだと思うんだったら、やってよ!
出来ることじゃなくてやってほしいことを!」
この渚のセリフも刺さったなぁ。

「君は子育てに不向きだから」ってそんなこと言ってる暇あったらおしり拭き買ってこいよ‼️

「子どもの親権を持って、子育て推進国のスウェーデンに移住したい」なんてほざいてないで、お前が親としてやることやれよ‼️

理解あるフリ、いらないから寄り添えよ‼️‼️‼️

「俺、すげーだろ」「俺、わかってるんだよ」アピールいらないから、目の前にいる人を見ろよ‼️

子どもと奥さんを見ろよ‼️
一緒に子育てしろよ‼️

1日オナラが出ていないことに気づいて、一緒に心配しろよ。
話はそれからだ。



一緒にあわあわしながら、どーしよう、こうしよう、大変だね、楽しいねって、共に同じ景色見ろよ‼️

だから、
「あんたは正しいだけで心がない。離婚届を送りつけたのにこの期に及んで正論っすか」
って言われるだよ。

つーか、私から言わせたら正論さえも言ってないけどね。
世間の決めたルールを言ってるだけの自分がないバカ男にしか思えなかったけどね。
まぁ、心をどこかに置いてきちゃったからわかんないだろうけど。

だから、最終回でも
「君がどんな男と付き合おうと勝手だが…」みたいな正論のようなぐちぐちカッコ悪いセリフを指立てて言えちゃうんだろうな…。

ま、いるよね。
こういう人。

がむしゃらが出来ないから、評論家ぶって、御託並べて、口だけ達者になって、正論を言って、プライドで自分を保とうとする人。

しょーがないよ。
時代だから😆


何で昭和からきた小川市郎(阿部サダヲ)の方がタイミングよくおしり拭きを買ってきたり、やってほしいことをやれるのか。

彼は、ザ・昭和って感じで、今なら完全にアウトな発言や行動をしてたにも関わらず、令和の世界で人から必要とされる人になってた。

それは、自分で考えてるからじゃないかな?

時代に流されることもなく、頑なになることもなく、周りを見て、自分で考えて行動してる。

そしてその中には、愛があるんだよね。

ケツバットしてた地獄の小川だったけれども。
同僚の女性職員に不適切な発言をして笑ってたけれども。

奥さんのことをめちゃくちゃ愛してたし。
変なイチャイチャをしてたくらい愛してた。

そこには、ザ・昭和の男って感じで、子育ては、妻に全て任せてますみたいなところはなかった。
家庭の中で部外者じゃなかった。

芯のある愛みたいなものを持っていたんだよね。きっと。

亡くなってからダメダメになるくらい愛してたし。

だから、娘の純子がグレて、気を紛らわせてあげるなんていう、愛ある優しい子に育ったわけで。

それにしても、純子の「ジジイ、金くれ」の言い方がめちゃくちゃ可愛すぎる🥰

でもって、純子のお父さんへの愛も伝わってくる。


根本的に、心があるのよ。
愛があるの。
市郎には。
ちゃんと人を見てる。
周りを見てる。

だから、令和の中で変だなって思ったら変だって言うし、…つーか、歌うし。

けど、昭和が正しいわけでもあの時代が良かったってわけでもなくて。

どちらにも良さがあって、どちらにも生きにくさはあって。

それらを市郎は、ちゃんと考えて、合わせたり合わせなかったりしながらうま〜く令和の中でも生きてたね。

最後にはPayPayでスムーズにタバコまで買えてたし。
小川市郎、凄い適応力。

あー、そうそう。
やっぱり、このミュージカル風で大事なこと伝えるのって、ホントいいわぁ。

説教じみないし、ふわっとだけど、スーッと伝わるし。

その楽曲もジャンルが様々だったってとこもクドカンなりの多様性⁉️

よくわかんないけど。

ちあきなおみ、シュガー、矢沢永吉、尾崎豊、南沙織、ロカビリーなどなど、色々あったよね。

1話で「え?植木等?」とか言ってるのが、最終回の「寛容になりましょう」は、植木等が歌ってそうな楽曲に思えて、ここで伏線回収?って勝手に思ってしまったけど、気のせいかな?


この最終回の「寛容になりましょう」が、もう全てだよね。

何でもそう。

ルールとか、規則とかばっかりじゃなくて、寛容になって、色々立ち止まって考えてみることって大事だと思う。


1番大事なのは、考えることだよね。

ルールだから。
規則だから。
時代だから。
そういうもんだから。
で、終わらせないで。

自分で考える。


あと、泣かされたのは、最終回の喫茶店でのシーン。
ここは凄かったなぁ。

渚と純子の会話。
ここの2人が急に母娘になるところ。

過去のつぶやきでもつぶやいてます。

小さい時に震災で母親を失った渚が、お母さんに相談したらこんな返答がきて、こんなふうに寄り添ってもらって、元気をもらえたんだろうなっていうシーン。

私の陳腐な言葉で綴るとどうにも野暮ったく、うっすい感じになってしまうな…。

けど、あのシーンの仲里依紗さんの表情といい、涙のタイミングといい、もうもうもう、完璧すぎるほど完璧で、これまたTVerで何回も観ては泣いた。


純子役の河合優実さんは演技も歌も上手い

急にお母さんになる純子
「渚」と呼び捨てされてのこの表情

仲里依紗上手すぎ

心の中で「お母さん」って言ってそう

からの

はい‼️完璧なタイミングの涙‼️

でもって、

泣く演技をしながらもソースをちゃんとつける演出も完璧

仲里依紗は、天才女優だな。

元気な役も悩みがあるような役も悪い役も妖艶な役も色んな役が出来る素晴らしい女優さんですね。

吉田羊さんも素敵な女優さん。
今回の役もハマってたね。

ご本人はちょっと大変みたいなことを言ってたけど、なかなかのハマり役。
あぁいう、真面目に見える方が真面目にふざけるのって、ホント笑えるんだよね。

「宜保愛子じゃない!」
「まさか宜保愛子じゃないと叫ぶ日が来るとはね」のセリフには大笑いした。

吉田羊さんのロカビリーで歌って踊る姿もカッコよかった。

でもって、錦戸亮が歳取ったら古田新太って🤣🤣🤣
この配役決めたのって、クドカンなの?
それともそういうキャスティングする人がいるの?
わからないけど、逆に天才すぎるわ。

久しぶりの民放ドラマに錦戸亮を採用して、歌って踊らせたクドカン。
これって、彼の適切な判断。
凄いなぁって思った。

Netflixで、クドカン脚本の『離婚しようよ』にも仲里依紗さんと錦戸亮くんが出ている。

その中での錦戸亮の色気ったら…。

私好みじゃないんだけど(失礼)、東大中退の学歴を持ち、パチンコで生計を立てる自称アーティストという、一見すると怪しい人物で、何の得にもならなさそうな人なのに、仲里依紗演じるユイがなぜか惹かれてしまうってのがわかる気がする。

そのくらい彼もまた魅力的。

おっと、話を不適切に戻しましょう。


ラスト、Creepy Nutsが登場した時には「うわ、この人たちまたドラマに出てる!」って思った私。

クリーピーナッツ


けど、違った。
それはかが屋だった…。

こっちがかが屋(だが、情熱はあるより)


ラスト、Creepy Nutsが教室で歌った時には、なんかわかんないけどワクワクした。

それは、大変な世の中にもなるけど、楽しいこと、新しいこともあるんだよっていうふうに捉えることが出来た。

音楽も世の中のあり方もずっと同じではない。
色んなものが新しく生まれ変わって、それでもずっと同じ物ももちろんあって。

生きにくい人が生きやすいように動くこともあるし、逆もまたあるし。

便利な世の中にもなっていくし、それらが不便に感じでしまうこともあったりもするわけで…。

それでもみんな楽しく、考えながら、寛容になって、遊び心を持って、自分を生きていこうって感じた。

なーんてことを書いてみたけど、そこまで深く考えて見てたか?って聞かれたらわかんない。

ただただ楽しく観たし、ただただ笑って観てた。
懐かしいなぁとか、あー、確かにそうだなぁとか思い出したり考えたりして観てた。
クドカンの凄さと役者さんたちの凄さにただただ感動してた。


テレ東ではクドカンの新たなドラマ(と言っても前にDisney何ちゃらで配信してたやつ)もあるから、これも楽しみ。

TVerで観ようと思う。


まだ1話だけしか観てないけど、なかなか面白かった。

ここにも家族愛があったなぁ。


と、いうわけで、私の『不適切にもほどがある』のドラマ感想文はこれにて終了。


最後までお読みいただきありがとうございます😊

しあわせをありがとうございます💖
うちなる平和を💕
シュカポン🐼

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