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毎日投稿、はじめます。自分ルールに縛られずに生きる

ぼくには「変な自分ルール」がたくさんある。

Kindleで本は買わないとか、寒い日お風呂に入る前はしばらく全裸になって体を冷やしてから入るとか、誰かとふいに目が合ったとき先にそらしたら負けとか、そういうやつ。

なんでそうするのかと言われると自分でももうよくわからないんだけど、なぜかこれらのルールを守り続けている。

実は

「毎日投稿します」と言わない

というのも、自分ルールのひとつだった。
投稿は毎日するんだけど、「毎日投稿することを明言はしない」というルール。

なんか、「毎日投稿します」と明言しちゃうと、記事の内容より毎日投稿していること自体が価値になってしまう気がしてたんだと思う。たぶん。

理由はどうあれ、一度ルールブックに書かれてしまった以上、ぼくはそれに従うしかない。

こうして始まったサイレント毎日投稿。

三日で終わった。

絵にかいたような三日坊主。
いっそのこと毎日投稿します!って言っちゃえば次の展開があったかもしれない。

けど、血迷ったぼくはルールを減らすどころか「1記事書くときは最低でも2000文字」という謎ルール(足枷)を追加し、毎日投稿どころか一週間たっても記事を完成させることができなかった。

こういうことが今まで何度もあった。

自分ルールというか、こじらせたプライドに邪魔されて本当にやりたいことができなくなってしまうのだ。


転機は今年の2月の終わりごろ、唐突に訪れた。

春の始まりを感じるような、よく晴れた日曜日の朝。

珍しく早起きして気分が良かったぼくは急にどこかに行きたくなり、とくに行先を決めないまま普段行かない方面の電車に乗った。

その電車の中で、人生で初めてKindleで本を買った。

「電子書籍を読まない」というのは長年守り続けてきたルールだった。
紙の本を読んでいるほうがなんかかっこいい気がするし。(主観)

ただ、「読書が習慣にならないのってこのルールのせいじゃね?」とも薄々思っていた。

インドア人間だから本屋にもあまり行かないし、インターネットで買っても届くころにはもう興味が薄れていて読まなくなったりするのだ。(こう見るとルール以外の部分にも大いに問題はありそう)

だから、趣味で読む本は1年に一冊読めばいいほうで、1冊も読まない年もざらにあった。

ところがKindleで本を買い始めると、その日から読書は生活の一部となった。

自分でも信じられないんだけど、1ヵ月半で7冊も本を読んでいる。

急にどしたん?って感じ。

自分で自分に課した謎ルールを撤廃するだけで、ぼくは読書を習慣にすることができたのだ。


自分ルールが悪いとは思わない。
けど、やりすぎはよくない。

ルールがあるせいでやりたいことができていないなら、そのルールが本当に必要なのか、胸に手を当てて考えてみるべきだと思う。

すくなくとも「毎日投稿を明言しない」というルールや「1記事最低2000文字」というルールは、今のぼくにとっては足枷でしかない。


もし自分ルールの独裁国家に生きる仲間がほかにいるなら、これだけは伝えておきたい。

一度決めたルールを変えることは、恥ずかしいことでもダサいことでもない。

むしろ自分でも不要と思っているルールに縛られて生きる方がよっぽど恥ずかしく、ダサいことだ、とぼくは思う。


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