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マザーハウス副社長・山崎大祐さんの経営ゼミで教えてもらったこと

今年2月から、マザーハウス副社長・山崎大祐さんが主催する経営ゼミ「熱い情熱と冷静な思考 経営ゼミ(第2期)」に参加していた。講義は全8回(この他にゼミ生のプレゼン大会、特別講義3回)、約4ヶ月はあっという間だった。

例のごとく長文だが、経営ゼミの熱量を届けたい!という思いでnoteに記してみる。

出会いは情熱大陸、からのトークイベント

今でも強烈に記憶に残っているし、HDDにも永久保存している山口絵理子さんの情熱大陸。自分とさほど年齢の変わらない人が、バングラデシュというアジア最貧国(番組ではバングラデシュをそのように形容していた)でバッグ作りに本気で取り組んでいる。品質に一切の妥協をせず、しかもバッグデザイナーとしてのキャリアは駆け出しだという。衝撃だった。

その翌年、僕は「モイン&山口絵理子・山崎大祐のトークショー」という、マザーハウスが主催したトークイベントに参加する機会を得た。そのときのことはあまり憶えていないが、そこで初めてマザーハウス「参謀」である山崎さんの存在の大きさを知ることになった。

クリエイティヴな山口さんを支えているゴールドマン・サックス出身の山崎さん、「Road to 10」という売上目標10億円を志向されていたタイミングで。そんな話もしていたんじゃないかと思う。(事実確認で自分のGmailを掘り返していたら、マザーハウスのメルマガ「Motherhouse通信」を第26号から取っていた。ただのファンやん。笑)

それ以来山口さんや山崎さんのことをずっと追ってきたけれど、10年経てばライフスタイルは大きく変わるもの。僕自身もキャリアチェンジ、転職、結婚、息子誕生など、それなりに目まぐるしく状況は変わっていった。昔ほどに比べれば、マザーハウスのことは緩やかにフォローしているといった感じだった。

このPostを見るまでは…

想いを形にするビジネスを志していて、上場するとかまで考えていないけど、個人事業主とかで終わりたくない、そんな皆に僕の経験と学びを全てシェアします。

事務局のさゆちゃむさんのnoteも熱かった!

強い思いは、人に「難しいよ、無理だよ、なめてるの?」と言われたり、現実的な大きな壁にあれこれに直面していくうちに、それと戦う武器を持ち合わせないまま、思いの灯火が小さくなる。
だからこそ、この揺るがない思考の武器が必要になるのだと思います。
(中略)
確かな理論的な知がありながらも、社会課題は刻一刻と変化していく。
だからこそ、山崎さんが提供してくれる知をベースに、これから続いていくゼミのメンバーとともに集合知を作っていく必要があるのだろうと思います。

僕は経営者でもないし起業家でもないけれど、ベンチャーの人事担当として経営の「すぐ近く」にいる。「経営」の本質を断片でも良いから学び取りたいと思ったし、何より、あの山崎さんのもとで学びたいと直感し、応募した。

本気の講義、熱量の凄まじさに圧倒された

幸運にも選考に通り、無事ゼミに参加できることになった。
(ちなみに第2期は講義コース、講義+ゼミコースの2種類があって、僕は講義コースを選択した。講義+ゼミコースは経営者や起業家が参加し、終電近くまで議論を酌み交わすこともあったという)

まず驚いたのが、マザーハウスの会社としての完成度が想像以上に高かったことだ。店舗数は世界各地で40を超え、ジュートのバッグだけでなく、レザーバッグやジュエリー、シャツなどの洋服などもラインナップされている。バングラデシュだけでなく、ネパール、ラオス、インドネシアなどで「ものづくり」をしている。従業員数は150人。国内アパレル企業でも上位に入る規模だという。

とある人は「IT企業のスタートアップは数年間で急成長を遂げることができる。アパレル企業のスタートアップでマザーハウスのように成長した会社は国内では例がないのではないか」と表現していた。現在も成長を遂げているマザーハウスで、現役の経営者である山崎さんの講義を受けられることにワクワクしていた。マザーハウス創業から現在までの苦難を経て獲得してきたノウハウを、惜しげもなく披露いただけるのだ。

それだけでも価値があるのに、このゼミが凄いのは、山崎さん自身の本気度だと思っている。「本気でやるなんて当たり前じゃん!」と言われるかもしれないけれど、毎回100枚を超えるスライドを準備いただき、制限時間を大幅に超過する熱量は尋常ではない。

熱がこもるのは講義本編だけでなく、本編終了後のQ&Aも。どんな質問にも真摯に応え、かつマザーハウス経営の「こぼれ話」も。(これがまた本質を突いたもので、聴き応え抜群!本編から溢れた話だけで、1回分のプログラムが組めちゃうほどに)

そんな山崎さんの想い、熱量に巻き込まれるように、回を重ねるごとにゼミ生も前のめりになっていったように思う。それは初回の山崎さんのある一言がきっかけだったんだけど、そのときに僕自身のスイッチも入ってしまって。会社員として経営を学ぼうとしているのか、一人のビジネスパーソンが経営者へシフトしようとしているのか。その境目は曖昧に混ざりながら、山崎さんの「Warm Heart Cool Head!」を一つでも吸収しようと躍起になっていたんだと思う。

想いだけで飯は食えないからこそ…

「想いだけで飯は食えない」。そのために「Warm Heart Cool Head(熱い情熱と冷静な思考)」を武器にしましょう、ということで以下のようなプログラムが組まれている。

<プログラム(一部を抜粋)>
・想いをビジネスに生かす方法
・ブランディングコミュニケーション
・プロダクトとカスタマー
・創業期の事業モデル
・ビジネスモデルとファイナンス
・組織とリーダーシップ

そもそも「想い」って何だろう。徹底的に自分の志向や感情を深掘りすることから始まり、それを正しく言語化するのはなかなか容易なことではなかった。宿題やワークを通じて(無理やり?)言語化していくプロセスをゼミ生と頭を抱えながら共有するのは、苦しくもあり、楽しみもあった

プロダクトやカスタマーについて考え、どう周囲に伝えていくかを考え、コミュニケーションするかを考え、フェーズに応じてどう事業をデザインしていくかを考え、数字で根拠を集めながら組織を作っていく。

マザーハウスでの経験や様々な事例を紹介してもらいながらも、結局全ては「自分ごと」に帰結していかざるをえなくて。経営ゼミに参加する前の自分は殆ど「ゼロ」だったから、「弄る(まさぐる)」日々にしんどさもありました。苦笑

(ちなみに僕は講義コースのみ参加だったが、ゼミ生は最終的にプレゼンテーションまで落とし込まなければならない。実際のプレゼンを行なっていたゼミ生は、羨ましくなるほどにみんな格好良かったです!)

第3期も開催されます!気になる方は、ぜひ説明会へ!

そんな山崎さんの経営ゼミ、第3期も開催されるとのこと。
ちょっとでも興味のある方は、まずは説明会(①7/6(土)10時~11時半、②7/17(水)19時半~21時)に行くことをお薦めします。

第3期以降は未定とのことですが、継続的に行なっていくらしいと聞いています。ゼミ生の心を鷲掴みにする山崎さんのゼミは、どんどん話題になっていくはず。参加いただく方次第ではありますが、絶対に損はしません!この機会を逃すべからず。

以下がゼミ概要が分かる資料です。

説明会のエントリーフォームはこちらから!

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