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いろいろな農法があるんだなー

おはよごす。おばんです。
早いもので、弘前に移住してから2ヶ月が経ちました。

大家さんのご好意で庭を耕して畑にし、たくさんの野菜を植えることができています。
実家や祖父母の家で野菜を栽培した経験があり、多少の知識はありますが
自分一人で栽培するのは人生初。
いかに、「知っているようで知らない」ことばかりなのだと痛感します。
多少の知識がむしろ邪魔だとも思えてしまいます。

耕運は大変だった

初め、鎌で草を刈り、シャベルで土を起こしてならす方法で畑を耕しました。
全て自分の力で耕したのだという清々しさがありましたが、3時間かけて1畝しかできない…。
5畝作るのを目標にしていただけに、途方に暮れました(少し大袈裟)。

草がびっしりと繁っていて、骨の折れる作業だった

「人力で畑を耕している」と職場で話すと、
「トラクターで掘り起こしてあげる」と言ってくれる人がいて、ご好意に甘えました。
すると、一瞬で広い面積が耕されました。
仕上げに家庭用耕運機(上司にいただいた)で慣らして畑が完成。

感動的な速さで畑が完成

人力の10分の1の労力で、10倍の面積の畑ができて、
まざまざと農作業における機械の力を見せつけられました。
「機械化=省力化=農業効率up」だなーと感じたのでした。

家庭菜園の師匠たち

たくさんの方が、野菜栽培の指南をしてくださっています。
野菜づくりの名人の大家さん
自然農の考えを取り入れて野菜を栽培する、おそば屋さん
経験豊富な職場の同僚
などなど

詳しく話を聞いていると、細かいところで言っていることが違うことに気づきました。
「農業の方法論(思想)」が人によって違うことが理由なのだと最近になって分かりました。

農業の方法論の違いをざっくりまとめたいと思います。

いろいろな農法

①慣行栽培
各地域で農家の多くが実践する農作物の栽培方法。 古くからの習慣を意味する「慣行」という言葉が使われているように、現代においては日本を含む世界中で一般的な作物の育て方だといえる。 特に野菜や果実・穀物類を育てる際の、農薬と肥料の使用回数などにおいて、多くの生産者が行っている農法を指す。

→化学肥料と化学農薬を使う栽培
→ほとんどの農家が慣行栽培で野菜を育てている


②有機栽培
化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業と定義されている。

→牛馬の厩肥※1や鶏糞など動物由来の堆肥などを使う栽培
→有機栽培に取り組む生産者は全国で0.5%未満とも言われている
※1 落葉や下草を馬や牛の厩舎(きゅうしゃ)の下敷きに使い、馬や牛が落とす排泄物とうまく混ぜ合わせてつくる肥料(有機肥料)。


③自然栽培
肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農業のこと

→肥料を一切やらない無肥料栽培
→『奇跡のリンゴ』の木村秋則さんが提唱した農法


以下は有機栽培の一種
④自然農法
人糞尿や牛馬の厩肥を入れずに栽培(岡田茂吉提唱)
できるだけ人間の余計な知恵を廃して栽培(福岡正信提唱)

⑤自然農
土を耕さないのが基本で、草をできるだけ生やして栽培(川口由一提唱)
(肥料分としては収穫で持ち出した不足分を米糠や酒粕で補う)

結局どの方法がいいのか…

大家さんと職場の同僚は、おそらく慣行栽培を
おそば屋さんは有機栽培の自然農の影響を受けている。

それぞれのやり方(農法)に則って野菜づくりを教えてくれているわけだが、結局どの方法がいいのだろうか…。

多分、自分がしっくりきているのであれば、なんでもいいんだと思う。

それぞれの人が、それぞれの方法で大地に向き合い、自然を尊重し、そして自立して作物を作っていく、そこには多様な栽培法があっていいし、どれもが尊いのだと思う。

師匠たちからは、農法というよりも、大地への向き合い方を学んできたい。

機械は使う。土は耕す。マルチは一部張る。肥料は使う。農薬はできれば使いたくない。



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