ヨルダンの現実逃避

この啓発本が私を甘やかす。
世知辛い世の中に、光をふりまく奴は
だれだい?
そう、まさにそれがこの僕自身なのだ。

さあ、今から5日間一歩も外へ出なかった自分にさよならして、この暗い家の扉をあけよう。
たとえ大粒の雨がふろうとも、
ぼくには関係ないさ。
なぜなら、ぼくの行為が全てのものに良い影響をおよぼす、とわかっているからだ。

そとへでよう。それは同時に自分自身の内側へむかっているはずだから。
みずたまりをあるこう。そこには低い声で鳴く小さなかえるがいるかもしれない。
でも、わたしは邪魔なんてしないから、
わたしが歩けばきっと、孤独な蛙はいつでも
笑顔で迎えてくれるはずさ。

夜道をあるこう。だれも話しかけてはくれないことはわかっている。
親しい友人がいないこともわかっている。
でもしあわせなんだ。
ぼくはぼくの中にいるぼくにきづいているのだから。

いつだって、不思議と心は浮いている。
ほら、ぼくの周りの人はいつだって、
幸せそうにみえるよ。

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