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【詩】うらおもて

あの地平線をひっくり返せば
空は海になるのかな

音の波に乗れば
色の波に飛び移れるのかな

影を捲れば
そこに光はあるのかな

“嫌い”をなぞっていけば
いつか“好き”に辿り着けるのかな

表を捲れば裏があり
裏を返せば表があり
元々2つは1つだったのかもしれないね

そうして僕は
粗雑に捨てられた“嫌い”という感情を
指の腹でそっと撫でた


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嫌いって感じたものはすぐに捨てたくなるよね、痛いし、臭いし、不快。
すぐに捨ててしまったら、それ以降はなかなか触れなくなってしまう。
でも、食わず嫌いで実際食べてみたら案外イケたものあるよね。最初は嫌いだったけど食べ続けたら好きになったものあるよね。暫く経ってから食べたら好きになったものあるよね。
嫌いは一時的な感情でコインの裏表のように簡単にひっくり返ることもある。世の中、色んな対になるようなものがあるけど、裏表は一つのコインをどちら側を見るかでしかないように元々は一つのものなのかもしれない。
そう思うと、言葉で仕分けないで、色々ひっくり返してみるもの悪くないかもしれないよね。

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