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ドリームハッカー 〜隣の家は異世界への入り口だった〜 第1話とあらすじ
プロローグ 〜漠〜
ー睡眠ー
私たち人間は、一晩にレム睡眠を四~五回繰り返している。レム睡眠とは、「夢」を見るための大切な「睡眠状態」の事を言う。レム睡眠時、身体は麻痺状態だが、頭の中は覚醒時同様、目まぐるしく働いている。
朝起きて妙にだるかったり、痣が出来ていたり、いつもより気分がすっきりしていることはないだろうか?
それは、あなたが「夢」を見ていたと思っているだけで、実際、「体験
年明け早々に、大変な事が続いています。こんな年明けではありますが、生きている今を感謝し、日々を丁寧に過ごしていけたらと思います。本年も宜しくお願い致します🙏✨
ここを立ち上げて、ポツポツと過去作を載せて来ました。少しでも読んで頂けて、有り難く思っております。本当にありがとうございました。来年は、もう少し何か書けたらな。そんな風に思っております。
寒さが増した年末。どうぞお身体に気をつけて、素敵な年をお迎えください。
良いお年を✨
海を愛して 第4話 最終話
妖狐に呼ばれて、俺の前に膝まづいた祖母は、俺の名を呼んだ。
「健司、どうだい?私の声が聞こえているか?」
「ばあ……ちゃ、ん……」
祖母は俺の返答に深く頷くと、俺の胸に両手を当てた。
「今から浄化するからな。少ししんどいかも知れんが、我慢できるな?」
ゆっくり小さく頷くと、祖母は「良い子だ」と言って、両目を瞑り経を唱え始めた。
身体の奥底に、どす黒い戸愚呂を巻いた何かが、自分
短編 海を愛して 第1話
第1話
デパートから出た途端、アスファルトからの照り返しに、ドッと汗が流れる。
見上げれば雲一つない真っ青に透き通った空に、金色の光が燦々と輝いている。
ずっと世話になってた祖母が亡くなった知らせが入ったのは、昨晩のことだった。
田舎から都会の全寮制の高校へ入り、大学を卒業してもそのまま都内で暮らしていた。何年振りかも覚えていない久々の里帰りに、母親はあれ買ってこい、これ買ってこいと、注
創作大賞の中間、ダメでしたー(T ^ T)
中間結果突破されたみなさん、おめでとうございます!
短編小説 僕は「また明日」という約束が嫌い
ひとつ、またひとつと星が消えていく。
明け方近い夜空の下、僕は大きな欠伸をひとつする。
まだ太陽も眠いのだろう。水平線に薄ら橙色の線を引いているだけで、まだ顔を出していない。
「眠い……ひたすら、眠い」
「早寝したんじゃ無かったの?」
「早寝したからって明け方近くは、さすがに眠い」「でも、この時間じゃないと意味がないのよ。ほら、ちゃんと荷物持ってよ。引き摺らないで?」
僕らは今、近
ドリームハッカー〜隣の家は異世界への入り口だった〜 番外編
小噺 〈それぞれの休日〉
〈レイの場合……〉
ある日の休日。
レイは自室で熱心にあるサイトを閲覧していた。
「……おぉ……これ美味うまそう……あ、でも手間がかかりそうだなぁ。流石に五人分は……。あ、これならいけるか? あぁ、なるほど……調味料がなかなか家庭に無いやつばっかりだなぁ……これだけの為に買うのもなぁ……」
そう。彼は料理投稿サイトを見ているのだ。
レイの趣味は料理。
ドリームハッカー〜隣の家は異世界への入り口だった〜第23話(最終話)
「こんにちは……」
恐る恐るという表現がぴったり当てはまる様子で圭は室内を見た。
五人は顔を輝かせ、「こんにちは」と返事をした。
「身体の調子はどう?」
ミユウがドアに近づき、圭の腕を引っ張り室内に入れた。
「ああ、まだ少し頭がぼんやりしているけど、元気だよ。父さんの話しによると、丸二日寝ていたみたいだけど……」
圭はミユウに腕を引かれながら片手で頭を掻き答える。
「仕方がな
ドリームハッカー〜隣の家は異世界への入り口だった〜第22話
ウィルは黒いドアの前に立っていた。
スーツの内ポケットに入った小瓶を手に取ると中を見つめ、再びポケットの中にしまいドアを三度ノックする。
中から声が聞こえ、そっとドアを開け入り込む。
水煙草の煙で視界が見えづらいが、部屋の隅に目をやると鳥籠に入った鳥がバタバタと羽根を動かしているのが分かる。
ウィルは部屋の中央に配置されたローテーブルの近くにそっと跪き、右手をスーツの左ポケットにそっと当