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足を引っ張り合う組織の改善策は?

 以前、働いていた会社でこんなことがありました。大きく稼いでいる部門が、あまり稼いでいない部門を下に見て、態度にも言葉にも出して、一言で言えば、馬鹿にしているということが起こっていました。部門間対立というのはよくあることですが、組織統治においては、放っておくことができない厄介な問題です。

 足を引っ張り合っている組織は、多くの場合、内部での競争やコミュニケーションの問題が原因となっています。以下は、足を引っ張り合う組織を改善するための一般的なアプローチです。

1.リーダーシップの改善
 リーダーシップの不備が、足を引っ張り合っている組織の原因となっている場合があります。組織のリーダーは、協力と協調を促進し、良好なコミュニケーションを維持することが求められます。リーダーは、組織のビジョンと目標を明確に伝え、各チームや部署が協力してそれらを達成できるようにサポートする必要があります。冒頭にケースでも、大きく稼いでいる部門長に問題がありました。組織というのは、それぞれの役割があって分かれているわけで、稼いでいないからいらないということはできないのです。それがわかっていない人をリーダーにすべきではありません。

2.コミュニケーションの改善
 良好なコミュニケーションは、足を引っ張り合う状況を解決するための最も重要な手段の1つです。組織内でのコミュニケーションを促進するために、リアルタイムのコミュニケーションツールやチャットプログラム、ビデオ会議などのテクノロジーを活用することができます。また、各部署やチームが相互に理解し合えるように、情報共有やコラボレーションを促進することが重要です。

3.目標の共有
 目標を共有することは、組織内での協力と協調を促進するための効果的な手段です。組織のリーダーは、全体的な目標を明確に定義し、各部署やチームに共有することが必要です。目標の共有により、各部署やチームは、個々の目標を超えて、全体の目標に向かって協力して取り組むことができます。

4.役割の明確化
 組織内の役割の明確化は、競争と足を引っ張り合う状況を解決するための重要な手段です。各チームや部署の責任と役割を明確に定義することで、重複や抜け漏れがないように、チーム間の役割分担を調整する必要があります。

 とはいえ、これらをやりさえすれば、簡単に解決とは行きません。人が介在する以上、感情があり、間違った考え方であっても、それを簡単に修正できるほど、簡単ではありません。そういうときには、仕方なくリーダー、もしくは不平分子となっている社員を変更、異動するしかありません。組織というのは、難しいものです。

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