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ほめ方・叱り方にたどり着いた訳その4

講師にもいろいろなタイプ(色・流派)がありましたね 個性的は良いことだと思いますが 主催者や受講生のニーズに応えているかが大事になります 研修を受講して結果が出せるように進歩改善ができていることが、そしてそれが最大効率でできることが重要なのは言うまでもありません

 理論や理屈が優先してしまう講師は全てが悪い訳ではありません。研修が抽象的であることは受講者の想像力や発想力・理解力を高めるためには効果があります。こういった能力を高めるための研修であれば、素晴らしい先生として迎えられるでしょう。そんな研修を実施している企業の従業員さんはある意味うらやましい限りですね

多くの場合は、研修にかける時間コストはギリギリ、したがって厳しいノルマを達成するために「わかりやすさ=具体性」を求めざるをえないのが現実的だということです そして時代も「わわかりやすさ」が求められる時代・世代になってきているということです

両親や学校の先生に言われたことをそのまま実行し成功するとほめられる、これを繰り返してきた世代には特に言えることかもしれません

ちょっと横道にそれるかもしれませんが、受講者の成長や進歩を促す講座にするための疎外要因となっていることがありますのでご紹介していきます

3.講師や研修会社の使命(ノルマ)

使命としましたが、ここではノルマの方が適切かもしれません        個人でやっている講師でも、研修会社に属してやっている講師でも クライアントからの人気は リピートを取るためには必須になり リピーターの確保が最大の研修目標となっている場合が多く見受けられます        従って

①受講後アンケートはリピートに必須

そのために受講生に受講後アンケートを集めて研修内容や講師の「満足度」「お役立ち度」「ご要望」等々を把握し研修の改善に繋げていきます     ただ、このアンケートはもう一つの使い方がありますね そうです クライアントのトップに提出し「みてください うちの研修はこんなに評価が高いんです」ってアピールすることに使われます                研修は一発で終わりでは講師も生計が立てられませんから、リピートオーダーは大事ですが(笑)

②アンケートの弊害

概ね次の二つが考えられます                        1)研修内容やアンケートがクライアントの責任者が喜ぶ内容に偏ってしまい         実効性のある研修か疑問を残すことになりかねない 要するに「誰に向けて」 研修が向いてる先がクライアントの社長さんになってしまったりしがち

2)そして、受講者の満足度を把握しやすくする目的で、アンケートを項目毎に10点満点にしたりABCランクにしたりします 主催者側にはわかりやすいですよね ただ問題もあります                        

・点数の基準値が示されることがなく、示されても曖昧になってしまう。  (受講生には点数を付ける訓練は実施できない)   

・講師が点数アップに注力してしまうため、研修の効果がないがしろにされてしまう場合がある

③受講生の満足度(点数)の追及                          それ自体は悪いことではないですが、落語家タイプの講師が増えてしまいます 「あ~ 楽しい時間だった」では本当のニースにお応えできているか疑問です クライアントの責任者が聴講していて「この先生話うまいね~ 他の社員にも聞かせよう」って発言は良く聞きますね クライアントの満足度を上げる鍛錬は誰にでもできるものでもないですが(笑)

④企業の研修責任者ためのワンポイントアドバイス

どこの企業でも研修担当責任者の皆さんは、どんな研修を誰に頼めは良いか?  腐心されていると思います。迷ったときは研修終了後のアンケートを先に見せてもらってください                           

ポイント ・選択式の回答(点数を選ぶ等)が多くないか?(書くのが簡単)

        ・アンケートは一回きりになっていないか?(その場限り)  

その5に続く                           

                    


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