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大切な人への思いも、記憶も音楽と共に忘れない。

「ほしまるさん、いつも元気だから  
そんな辛い過去があるなんて思わなかった」

特に、結婚してから知り合う人たちは皆必ずそう話す。
とはいえ、私自身も 家族(両親と妹)の喪失体験に関しては、誰にでも話しているわけではない。

なぜなら、noteを書き始めの初期に記したことではあるが
私の家族の死因は 【変死】というカテゴリーにあたるものだからだ。  

それこそ、今の時代、季節毎に どこの局でも放送されているような 警察/検察ドラマや 医療/解剖系、そして 弁護士や裁判ドラマで 
【事件】として取り上げられるようなものだ。

そうしたドラマが絶えず放送され、人気があるのは、
そうした現場の仕事に携わる人たちへの憧れや尊敬、だけではないだろう。 

その中に描かれる 【謎の死】とか【事件の真相】に興味を持ち、ワクワクドキドキしながら観ている人たちがとても多いんだと思う。

かといって、私はそうした作品を否定はしない。
必ず 脚本や原作に携わる人たちの 【意図】があると信じているからだ。

ただ、そうしたドラマや映画などを見た時に
「通りすがりの人が亡くなっていた」とか
ガス爆発や、災害で多くの人たちが亡くなっている様子を描かれる中にも
決して有名とはいえない俳優さんやタレントさんが死者の役を演じている。

恐らく多くの人にとってそうした人は記憶にも残らないだろう。 

例え、その人たちが後に大成して立派な俳優さんになったとしても。

そして、そうした風景のような光景が
今、こうしている間も世界中のどこかで起きていることを。

そうして亡くなった人たちにも
家族や恋人がいる。 

何年も、何十年も苦しむことになるんだ。

なぜなら、私だって未だに苦しいんだ。
悲しいし、未だに人知れず泣くのだから。

今日は夫が 会議で朝早くから出勤しなければいけなかったので
少し早めに寝て、早起きに備えようとしていた。

しかし。

突然、私に異変が起こった。 

涙が止まらず号泣して嗚咽する私に
夫は問いかける。

「どうしたの?何があったの?」 

落ち着いてから頭を整理して一つ一つ説明しだす。

まめ(妹)にたまらなく会いたくなっていた。 

ここのところ、久しぶりに毎日投稿していたのは  

妹の誕生日までに これまでサボって書く機会を失っていた話を書こうと思った。

毎日コツコツ、書いていた。   

こんな充実感は久しぶりだった。

妹の誕生日には夫がお供え菓子を買ってきてくれた。

妹の誕生日が過ぎた。  

とりあえず目標としていた投稿コンテストの作品や お題作品、そして、これまで書きたいと思っていた話も書いた。

ちょっと燃え尽きっぽくはなったのかもしれない。   

それとも同時に 
「なんで亡くなったのが両親と妹なんだろう」

と、久しぶりにそんな気持ちになったら
涙が止まらなくなったのだ。 

「だからって私はこれまでもこれからも死なないよ」

心配する夫にそう告げた。

夫はずっと、私を心配していた。

いつか私が 両親と妹のあとを追ってしまうんじゃないかと。
 
私はそんなことしないのに。
遺された時から、私は どんなにぼろぼろになっても生きるって決めたんだ。

なぜなら、私は

その時日本にいなくて
家族を守ってあげられなかった。

本当にこの世から消えるべきなのは私なのに。

生かされたことに、生きていることに意味があるなら生きなきゃ。
大好きな音楽を聴きながら。

だからこそ私は
命尽きるまで、生き抜くんだ。

けれど、私は弱虫だ。
ポンコツな人間性だし、弱い。
誇りなんてなにもない。

人前で泣かないだけで、一人の時は
思い切り泣く。

音楽を聴いて、エネルギーをもらう。

ひとしきり泣いてまた、歩く。

歩く道程で、美しいもの、素敵なものを見て感動できる。

悲しんでいる人や傷ついている人がいれば
素通りせず、温かく見守る。

生きていると本当に色んなことがある。

そうしたことを私は飾らずに綴る。

自分のために。

傷ついた人たちが立ち上がれるように。

ここまで読んで下さり、
ありがとうございます。

ここからは、「大切な故人に捧げられた」曲で
私の大好きな3曲を紹介します。

Backstreet Boys/ Show Me The Meaning Of Being Lonely





Backstreet Boys (以下 BSB)の3rdアルバム 「Millennium(ミレニアム)」からのシングル。

あんまり語ったことないけど、BSB大好きなんですよ。私。

ライブでは必ず歌われますし、ファンからの人気もある曲のひとつです。

1998年に亡くなった、彼らの音楽に欠かせない存在であるデニス・ポップ(数多くのアーティストを手掛けました)の逝去に際し 追悼の意を込められた曲です。

単なる孤独、ではなくメンバーそれぞれの経験がビデオにも込められていることが印象的。

 (ブライアンは、生まれてからの欠陥のために、この前年に開心術を受けていたこと。 
A.J.には交通事故で亡くなった彼の親愛なる友人を捧げるガールフレンドの写真を持たせていること。
ケヴィンと彼の亡くなった父親を表す映像を使用していること。
ハウイーと一緒にいる女性は、ループスで亡くなった妹を表していること。など)

「デニスストリート」のマークが付たせている乗り物も。

最初は一人一人で映っていたメンバーが
ラストで五人揃うのもなんとなくうるっと来ます。

BSBの良さは五人の歌声、ハーモニー。
この曲はしっとりとしていてとても好きです。

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The Script / If You Could See Me Now



この曲は,以前記事にしたこともある
アイルランド出身の The Script(ザ・スクリプト)。

この曲はダニーの父親とマークの両親に向けた曲とされています。ダニー自身、よくお父様のお写真をSNSで載せていますが、やはりなんとなく似ています。
そんなダニーの父親もミュージシャンで,2008年のThe Script結成直後に亡くなります。
なんと4ヶ月前にはマークの母親も亡くなって。
彼(マーク)の父親が亡くなったのは彼が14の時だそうです。

ピアノのイントロがとても印象的。

歌詞もとても泣けてしまいます。

 もし、今の僕(私)を見てくれたら

この言葉は沢山の人が共感できるのではないでしょうか。

三人の演奏も大好きですが、三人の歌声、ラップ、コーラスが本当に大好き。

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U2/ I Will Follow 

この曲はボノが14歳の時に亡くなった母に捧げたとされています。

実は、昨日の記事にも書きましたが
2019年の ヨシュア・トゥリー ツアーライブ、私が夫と行ったのは二日めで
この曲、観れたんですよね、 
ライブで聴いてると すっかり忘れてしまうけれど。
歌詞は 親を亡くした子、として読むと本当にせつないです。

それにしても本当にU2は昔も今もめちゃくちゃカッコいい!

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今日も読んで下さり、ありがとうございました。
感謝です。

ではまた。


#スキな3曲を熱く語る

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