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田舎で焦りながらも『ぼちぼちいこか』

3月20日、島に渡る船が全便欠航になった。だから、翌日の午前中だけやって来られた。

「この絵本、懐かしいですね」

大阪出身だという20代の彼女は、大学を卒業以来、福井のとある町で地域医療に関わる仕事をしているという。

「都市部の大きな病院にそのまま就職するっていうのが、なんかしっくりこなくて。そのままでいいのかなみたいな」

そんな中、旅先で出会った人に紹介されてたどり着いた場所が福井だったらしい。

「仕事終わって、夜、恐ろしく暇なときありません?それで何もしてない・・・って焦ってみたり」
「地元の人から早く結婚しろって言われるけど、まず恋人どころか友達もなかなかできないですよね」

福井と香川、それぞれの田舎で暮らす我々は奇しくもネガティブに通じ合ってしまった。ただ、同時にお互い地元大阪に戻りたいかと問われると、たぶんそうでもない。

まぁ、なにはともあれ『ぼちぼち、いこか』ということか。

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