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【人事としてスタートアップ企業への転職ってぶっちゃけどうなの?】人事がスタートアップ企業への転職を成功させる為に重要な観点と考え方

みなさん、こんにちは。HR Climbersです。

遂に夏も終わり、静かな湘南が戻ってくる事にワクワクしてる今日この頃です。(実はHR Climbersのメンバーは湘南在住者が多いんです。)

人事だけではないですが、キャリア選択の大きな選択肢としてスタートアップか大手か。という視点があるかなと思います。

最近ではスタートアップ界隈の不況感を感じてる方も多いと思いますので、ぶっちゃけ今スタートアップに転職するのはどうなのか。といった観点で今日は記事を書いてみたいなと思います。
もちろん、ご自身の年齢や状況、経験、スタートアップ企業の状態などによって大きく変わりますのであくまで参考として頂けたらなと思います。
一応20〜30代の人事の方々を想定として書いてみようと思います。

スタートアップでの人事ポジションの魅力

そもそもスタートアップ企業とはどんな企業なのでしょう。
よく設立浅いベンチャー企業をスタートアップ企業と話す方がいますが、厳密にはスタートアップ企業は設立年数の浅い会社ではないかなと思います。スタートアップ企業とは、イノベーション創出を目的に、大きな融資を受けて短期間で上場やバイアウトのEXITを目指す企業の事を指すと思っています。

イノベーションを創出する為には、新しい技術を取り入れる事が重要でその技術が廃れる前に活用しつつ、価値を届けていく為のスピードが非常に重要です。
その為に、利益を作ってから事業開発をするのではなく、利益が出る前提で先にお金を調達し、そのお金が尽きる前に利益を生み出す状態まで持っていく。(もしくはEXITをする)ような動き方をする企業になります。(もちろん企業によって異なると思います。)

そんなスタートアップ企業で人事として働くというのはそもそもどういった魅力があるのでしょうか。我々は以下かなと思ってます。

幅広い人事役割を担う事ができる(スキルの多様性)


前途の通り、設立浅い状態で短期成長を目指して採用や組織作りをやっていく必要があるので、スタートアップは常にやる事が山積み且つリソースが足りていない。という状態になります。
この状態で人事をやるという事は、採用、オンボーディング、人材育成、組織開発、カルチャー醸成、人材マネジメントなど、多くの異なるスキルを習得し、活用する機会が豊富です。

【注意点】
一方でこれは、広く浅い経験になってしまう事も表裏一体だと思います。
事業成長が滞っているスタートアップなどで長らく人事を担ってしまうと、全ての経験が浅いものとなり、確立したスキルの習得にならない場合もあるので気をつけましょう。

それを防ぐ為には、事業の成長確度が高く、事業・組織共に成長しているスタートアップに入社する事が重要です。

大きな影響力(スタートアップ人事の醍醐味)

スタートアップが短期で大きな成果を上げていく為に、事業の成長はもちろんですが、事業の成長を作りあげる為の「人や組織の成長」が非常に重要になります。
メルカリ、Netflix、SmartHRなど大きな成長を成し遂げているスタートアップはどの企業も人・組織に力をいれており、人事界隈の方であれば知らない方はいないでしょう。

つまりスタートアップで人事をやるという事は、他の色々な役割と比べても圧倒的な影響力と、事業成長を司る事ができる。と言っても過言ではないです。
これは非常にプレッシャーでもありますが、スタートアップ企業で人事をやる事の一番の醍醐味だと思います。
私もリクルートからスタートアップの人事になった際に、非常にこの面白さにやられました。自分の一挙一足で組織や人が動いていく。そんな経験を通じて自然と経営マインドや視座の向上を獲得できたと思っています。

【注意点】
上記の通り非常に重要な役割である為、プレッシャーがかかる事も事実です。仕事は仕事として切り分けて向き合うスタンスよりも、仕事での成長や、成し遂げたい事があるような方の方がカルチャーとしてはマッチしているように思います。
また、この影響力はあくまで自社もしくはスタートアップ界隈の中での影響力である。という事にも注意が必要です。
どれくらい会社が成長してるかにもよりますが、少ない人数で人事を担っているとあたかも自分がすごい人事になった気分になったりするかもしれませんが、スタートアップの人事と大手の人事は役割や期待値に差がある為、この影響力は人事として。ではなくあくまでスタートアップ界の人事として。と思う事も重要かなと思います。

挑戦と成長のカルチャー(マインド向上)

スタートアップの時間の流れは早く、3ヶ月、半年経つと以前とは別の組織や事業になっていたりします。
リソースもなく流れも早いスタートアップ界隈で成果を出していく為には、自分自身もアンラーンを繰り返し、自分で考えて行動していく挑戦や成長マインド、そして勇気を持つ事が非常に重要になります。

会社によって大切にしたい考え方などの違いはあれど、基本的なスタートアップの価値観はこういったところにあり、どんな形でも入社してしまえばこの動き方を一定期待されるのではないかなと思います。
こういった成長環境の中で働く事は自分自身のスタンスを変えるキッカケになりますし、こういった成長環境の中で切磋琢磨できる仲間ができるという一生分の価値に繋がるかなと思います。

【注意点】
こういった動き方を自律的にしていく人がスタートアップでは評価されるように思います。もし自分の本当の価値観がこういったところになければ、場合によっては辛くなってしまうかもしれません。
安易に転職する前に、今一度自分の価値観を確かめるようにしましょう。

アントレプレナーシップの精神(起業/経営マインドの醸成)

スタートアップは組織人数も多くない為、必然的に経営者との距離が近くなります。特に人事は人・組織といった全社に関わる動き方をする事がメインになり、アーリーフェーズのスタートアップでは基本的に経営陣や代表の方とやり取りをする事が多くなります。

その為、常に経営マインドに触れる事になり、それこそ大手では経験のできないような視点で物事を考えていく事が鍛えられるのではないかなと思います。

実際にスタートアップ界隈を経験した後に、独立やフリーランス/個人事業主化、起業などをする方は非常に多いと思います。
いつかフリーランスのように仕事がしたい。と思う方は焦らずに一度スタートアップ等で自分のスキルやマインドを磨く事を考えてもいいと思います。

【注意点】
人事という役割は、あくまで社長の思想をサポートする側に回る事がうまくスタートアップ組織を作っていく秘訣かなと思います。
組織は社長の器以上でも以下でもない。といった言葉も存在しますが、どこまで自分の視座が高まっても、あくまで会社の中では人事という職能を忘れずに発言をしていきましょう。

スタートアップに転職する上で重要な事

そんなスタートアップに転職する上でどんな事を大切に意思決定をして、企業選定をしたりするとよいのでしょうか。
ここの考え方を書いていきたいと思います。

キャリアの棚卸しとキャリアビジョンの策定

これはスタートアップでなくとも大切ですが、スタートアップにチャレンジするのであればやはり非常に重要かなと思います。
なぜならスタートアップ企業はうまくいけば100。失敗すれば0という世界です。(もちろん厳密には0ではないと思います。)
事業が本当にうまくいくかどうかは誰にも分かりません。

場合によっては業績が下がり採用や組織施策が全部ストップになる。事業自体が立ち行かなくなって撤退する。などの事も十分にありえます。
またそれらの意思決定も早く、入社後半年後に、1年後に、などという話も珍しくありません。

重要な事はそうなった時にも再度動き出していける為の、自分の中でのWhyスタートアップ?や将来どうなりたいか。をある程度考えておく事が重要です。
スタートアップは展開のサイクルが早い為、とりあえず席を置いてダラダラ考える。みたいな事はあまり得策ではなく、すぐに自分の方向性を切り替えられる強い軸が重要です。

良い企業、成長確度の高いスタートアップを見極める

これは非常に大切です。
前途した通り、どうなるかが分からないスタートアップだからこそ現時点でどれくらいの成長確度と可能性があるのか。をFACTと予測の2つの観点からしっかり自分自身で考えたり、有識者の意見を聞くことが大切です。

どんなスタートアップでも人は欲しいので、アトラクトとしては魅力的な話が多くなります。一方で実態がどうなのか。以下の観点などで判断するとよいでしょう。

  • 挑戦してる市場の規模と成長率

  • 利用してるテクノロジーや技術面での浸透度合い

  • 経営陣の経歴やプロフィール

  • 現在の組織人数と採用人数

  • 現在の売上規模と実態

これい以外にもたくさんの判断軸はあると思いますが、大切な事は企業からの説明任せにせずに自分自身でFACTベースにしっかり分析する事です。

ここも自分にできない場合にはしっかりと他者の意見や信頼できる方に相談をして決めていきましょう。

年収へのこだわりを横に置いておく

特に大手などの会社からスタートアップにチャレンジする場合や、シニア/ミドル層の方の転職にありがちかなと思います。

転職の際には給料を上げたい。おしくは現状維持にしておきたい。
誰もが考える事だと思います。気持ちは非常に分かります。

一方でスタートアップに転職される際にはこの軸の優先順位を少し下げるとより成功確度が上がるようにも思います。
スタートアップはお金を調達して運営をしていく組織体になる為、安定的な利益が確保できている大手に比べると、どうしても収入面の見劣りもあると思います。
一方でここで年収を軸ににして企業を選定してしまうと、上2つで上げた他の軸などを精緻に判断する事ができなくなり、結果として不幸な結末になる事も多いと感じます。

スタートアップに転職する際には、短期的な収入ではなく長期的な収入を考え、収入を落とす分、成長環境など他のメリットが自分にとってプラスになるか。という視点で考える方がベターかなと考えています。

またスタートアップはSOという形で、現金ではなく株式価値で報酬を提示させる事も多いと思います。
このSOの価値を一緒に向上していくのがスタートアップで働く楽しみでもある為、スタートアップの場合は年収よりも、成長確度、やりがい、将来価値などで考えて企業選択をするのをおすすめします。

スタートアップへ転職する際にどこに相談すればいいか?

いかがでしたでしょうか。
人事としてスタートアップに転職する為の重要な観点や魅力についてまとめさせて頂きました。
結局は人事だけの話ではなくて、スタートアップに転職する全ての人に当てはまる内容になっていまったかなと思いますが、どれも非常に重要な考え方かなと思います。

スタートアップは非常にチャレンジングな環境で、リスクもあると思います。一方で事業や組織を自分事化し、意識高く働く事ができれば、精神と時の部屋のように、通常の何倍も早いスピードで成長する事ができ、仕事だけではなく、人生をより良くする為の成長を成し遂げる事ができると思います。私自身スタートアップの環境で大きく成長しました。

一方で、この記事の観点など含めて、自分だけでは判断が難しかったり、改めて相談に乗って欲しい。などのお気持ちがあれば、是非一度HR Climbersに相談して頂きたいなと思っています!

HR Climbersは代表の木元が人事としてスタートアップを長く経験してきたという事もあり、特にテック系のスタートアップ等での人事キャリアの形成に非常に詳しい強みがあります。

人事としてスタートアップに行くことを考えてる方はまずは相談だけでもして頂けたらお力になれると思っています。

是非お気軽にお問い合わせください!

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