MX4D・3Dで観た方がいい理由は、今回は「海」がテーマとなっているから。通常版で観ると海の中に居るかのような体験をすることはなかなか難しい。また、監督であるジェームズ・キャメロンは、深海を探検する探検家である。

探検家としての体験などがこの「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」に注ぎ込まれているので、その熱意などを感じるためには、MX4D・3Dで観た方がいい。（余談：探検家としての体験が注ぎ込まれた作品を観ることで、その収益が、ジェームズ・キャメロンに入り、ジェームズ・キャメロンがその収益を使って、さらなる私たちには真似ができない探検に出かけることで、ジェームズ・キャメロンはさらなる体験をしそれはとてつもない価値であり、それを作品として今後私たちに提供してくれる可能性は十分にある。これはWin-Winの関係ではないかと考える。）

また、VFXの技術が前作よりもさらに進化しているためである。映画で登場するアバターなどの皮膚の感じは、地球上には存在しない生き物がスクリーンの向こうに実際に存在するかのようであり、映画で登場するその他のものも実際には存在していないが、確かにそれはそこにあるかのように表現されている。特にジェームズ・キャメロンが描きたかったと考えられる海の中のシーンは、地球ではないどこか別の場所の海の中が、目の前に本当に存在するかのように表現されている。（余談：ジェームズ・キャメロンは68歳で高齢者と呼ばれる部類には入ってきている。アバターは全5作になり、アバター3作目の撮影終わっているが、全て撮り終えて全ての作品を完成させるには、まだしばらく時間がかかるので、自分が深海を探検して体験したことを生きているうちに映画で伝えたいという気持ちがあったと思うが、本人に聞かないとわからないことで定かではないが、自分がもし高齢でこの先何年生きられるかわからないとなった時に「今のうちに伝えられることを伝えたい」と思うのが人間ではないかと個人的には考える。）

それをより身近に目の前で感じるためには、3Dメガネを通してみた方がいいし、目の前に本物に存在するかのように見られるのは、大画面でMX4D・3Dを導入している映画館だからこそ演出できるものだと感じた。（余談：MX4D・3Dで映画を鑑賞した後に、海や深海の魅力に惹かれて、スキューバダイビングや海を巡る旅に出かけたくなる人が増えるのではないかと感じた。これも、ジェームズ・キャメロンが意図したところではないかと考える。）今回、マスクを着用して3Dメガネをしてわかったことは、「マスクをするとメガネが曇る」という現象が発生するということ。ただ、これは映画の上映中はマスクを着用することを映画館では促しているので外すのが難しいが、マスクから「鼻だけ」だすとメガネの曇りが改善される。これに関してはコロナの終息が待たれる。

他にも戦闘シーンなどでは座席が振動したり、エアーブラストが噴射するので、臨場感あふれる体験ができる。これはMX4Dならではだろう。

あと、感想になるが、ストーリーは3時間ほどあるので、途中で飽きると思われたが、個人的には、トイレに1回もいかずに、観ることができ、面白かった。アバター:ウェイ・オブ・ウォーターは、単に”映画”というよりも、美しさを体験するものでもあり、実際に監督やその他製作クルーが作り上げた作品の中に没入し精神や心、そして体をもって、体験するエンターテイメントや仮想現実に近いものであると感じた。

また、映画を客観的に見て思ったのが上記のことだ。映画で平和な物語というのは望まれず、どうしても暴力性をはらんでしまう。これは私が感受性豊かな傾向があるからだろうか。

最後に3時間ほどある作品なので、継続して集中するためにはそれなりの精神力が必要だと感じた。映画を観たあとは、けっこう目や精神に疲れが来ると思うので、映画を鑑賞したその日はぐっすり眠れることだろう。眠っているときに、夢をみるかどうかはあなた自身で、どうなるかはわからない。未来のことでもあるので。しかし、MX4D・3Dで観た後の夢では、MX4D・3Dに近い状態の夢がみれる。その夢は、あなたが想造したオリジナルの「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」の続編（アバター3）で、監督であるジェームズ・キャメロンが考えている「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」の続編（アバター3、もしくはそれ以降）とはまた別のものであるかもしれない。またその夢があなたの行動を支配し、単調で代わり映えしない現実生活に変化を及ぼす可能性を秘めている。それも映画を観る楽しみではあると私は思う。個人的には、「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」の続編（アバター3、もしくはそれ以降）に望むものは、今の技術では難しいだろうが、五感（視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚）全てて作品を体験できることである。