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「許せない!」という感情とインナーペアレントの関係|内なる批判的な親とは?

感情が揺らぎ、つい「許せない!」と思う出来事、その対象には意味がある。

僕は実家から出ようとしない男性を見ると「ええ年して何してるねん?」と、反応的になることがあった。

かなり激しい反応で、押さえようとしてもとどめなく内側から感情が溢れ出るような感覚だ。

以前、後輩の相談に乗っているときも「自立しないと問題は解決しない。実家を出たら?」とアドバイスを送ったことも。

最近、気づいた。

僕が20代の後半に実家を出るまでに、親に養われながら「自分は何をしてるんやろ…」と苦しんでいた記憶が今でも残っており、それを投影して怒りを覚えている。

インナーチャイルドとインナーペアレントという言葉がある。

インナーチャイルドは、内なる子供。傷を抱えていることが多く、インナーチャイルドを癒やすことで人生が前に進み出すケースがある。

インナーペアレントは、心の中に住み着く批判的な大人。インナーペアレントが強すぎると「そんなことをしてはいけない」と、物事へ批判的になるため無邪気に楽しむことができなくなる。

アルバイトでお金を貯めて、そのあと働かずに実家へ引きこもる生活を続けていた僕に対して、インナーペアレントが「そんな暮らしは卒業して、自分の力で動き出しなさい」と言ってくれた。

それによって僕は自活に進み出せたのだが、このインナーペアレントが自分にではなく他者に発動することがある。

僕のインナーペアレントは、自分よりも若い実家暮らしの男性を見る度に、ひょこっと顔を出す。

そういった男性に直接、何かを伝えることは慎んでいるものの、どこかでジャッジを下したがる自分がいるのは否定できない。

今回、インナーペアレントに気づけて少し楽になれた。

何かに対して極度に批判的になったり、「許せない」という怒りの感情が生まれるには、その人の信念が関係している。

信念を分解していくことで、長年、内側に根付いた価値観に気づけるかもしれない。

インナーチャイルドやインナーペアレントが発する声に耳を傾けることで、気づくを得られることがある。

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