HSPの慢性疲労は「闘争・逃走反応」で発生する!?
「あなたは闘争・逃走反応がずっと続いている状態ですよ」
ストレスチェックを終えたドクターが、僕に告げる。
クリニックで心拍数や血流を測定してもらい、ストレス測定をお願いしたのだが、ドクターの解析では「交感神経優位の状態が一日の中で長く続いている」とのことだった。
交感神経は、緊張に関与する神経。交感神経優位になり続けると、緊張状態がずっと続くてので疲弊しやすい。
「それで、毎日疲れやすかったのか」と納得した。
僕は恐らく過緊張タイプだ。
闘争・逃走反応とは、アメリカの生理学者ウォルター・B・キャノンが1929年に発表したもので、動物が示す恐怖反応のことだ。
「戦うか逃げるか?」の二択を選ばざるをえない危機的状況。
いずれも自分の身を守るための反応だ。
闘争・逃走反応が出る状況は、それだけ心に負荷がかかる。
長期的にストレスを受けると、心身に悪影響が出やすい。
HSP気質の人は不安を覚えやすく、様々なことへ過敏に反応してしまう。
僕もそうだが、取り越し苦労も多いだろう。
「そこまで頑張らなくてもいいのに…」と人から思われるほどの頑張り屋さんも少なくない。過剰適応と呼ばれるものだ。
慢性疲労を軽減するためには、具体的に何ができるだろう?
・一緒にいてリラックスできる人を増やす
・ひとりの時間を増やす
・何も考えない時間を増やす
などが有効だろう。
学校や会社など、多くの人がひとつの部屋に詰め込まれる環境はHSPにとって辛い。
「人に見られている」と思うだけで、パフォーマンスが下がる繊細さんは少なくない。
HSPは徹底的に、自分の過ごす環境へこだわった方がいい。
「どれだけ快適に過ごせるか?」を追求することで、きっと疲労を減らせるはずだ。
HSPの闘争・逃走反応のほとんどは、人間関係によって発生している。
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