【双子妊娠の振り返り】わたしとトマトと、それからガリと
妊娠がわかり、妊婦となった女性が最初に訪れる試練。
それは、つわり。
もちろん個人差があるし、重度のつわりだと入院される方もいらっしゃる。そう思えば全くない人もいて、本当に神様って不公平だなーと思う。
(つわりがなかった人で、これを読んで気分を害された方、ごめんなさい)
私の場合は2回妊娠を経験し、両方ともそれなりにつわりを経験した。しかも、双子妊娠時は長引いた。
ほんの一例に過ぎないけれど、つわりに苦しんだり怯えたりする人の、何かの参考になればいいなと思い記録に残そうと思う。
*汚い表現等あるかもしれないので、読みたくない方は曲がれ右、でお願いします。
長男のとき 吐きづわり
長男の時は、味覚の秋と呼ばれる、食べ物が美味しい時期につわり真っ只中となった。
タイプは、吐きづわり。
ただ本当に吐いてしまうのは数えるくらいで、オエオエえずくタイプだった。
1番しんどい時間帯は、朝。
起床した時がピークで、起きたらすぐにトイレに駆け込み20分ほど出られなかった。少し身体が目覚めてくるとほんの少し楽になり、涙目になりながら、いろはすの桃味を飲んでいた。
また匂いにも敏感になり、洗濯洗剤と台所の匂いが一切受け付けなくなった。そのため料理は愚か、キッチンに近づくこともできず、夫が率先して(仕方なく?)家事をしてくれた。
そんな中、唯一食べられるものが二つあった。
トマトとガリ、である。
前述した通り、キッチンに行けない私のかわりに夫が前日にトマトを切ってくれ、タッパーに入れてくれた。それを弁当がわりに職場へ持って行った。
そして、ガリ。なぜか、ガリ。救世主だった。
どこからかの情報で、ショウガがつわりを軽減させるというのを知った私は、寿司を買った時についてくるガリを食べてみた。
おっ、こりゃいけるぞ。
ただあの小袋ではまったくもって足りないので、夫に頼みスーパーでガリを買ってきてもらった。後にも先もあの時期だけだ、ガリの袋詰めを買ってもらったのは。
そんな訳で、私の辛い時期はトマトとガリ(と、いろはすの桃味)がいつもそばにいた。
終わりが見えてきたのは、13週に差し掛かった頃。
ある日突然、
いきなりステーキ食べたい。
と思い立ち、夫と食べに行った。
それはもう突然の出来事で、パタっとつわりというものは終わるということをこの時知った。
これが長男の時である。
双子妊娠のとき 吐きづわり からの、、、
双子妊娠の時だが、長男の時とは全然違った。
まずタイプだが、時間の経過とともに変わったのだ。当初は食べづわり。のち、吐きづわり。
一度に二つのタイプを経験することになろうとは思わなかった。
妊娠6週ごろからあったつわりだが、最初は何か口にしていないと気持ち悪くなるので、小さなおにぎりを大量に持っていった。典型的な食べづわり。おにぎりと龍角散のシークアーサー味を交互に食べていた。
しかし、ある日突然それが吐きづわりにかわる。10週目だった。しかも長男が寝てからの夜21時ごろから、突然吐き気が襲ってきた。
長男がいるから気を張っていたのだろうか。起床はスムーズ。朝食、昼食、夕食と、特に気にせず食べられる。夕方も大丈夫。しかし寝かしつけが終わった瞬間からトイレに行き、小1時間ずっと吐いていた。
夫とも顔を合わせられず、ガラガラしょぼしょぼの声でトイレのドア越しにおやすみを言い合った。
もう思い出すだけだ泣けてくる。
トイレを抱き抱えて、項垂れていた。
胃液と鼻水と涙が止まらなかった。
頼む、1日だけ身体を交換して欲しい。
と夫に訴えて続けていたのも、いい思い出である。
結局、2回目の妊娠は16週までつわりを引っ張った。
本当に本当に、終わりが見えず精神的にしんどかった。
以上が私の、つわり経験談である。
助産師の友人曰く、やはり双子妊娠の人はつわりが出やすかったり、長引いたりするらしく、私もそのタイプだった。
とはいえ、妊娠終了時までずっとつわりの方もいらっしゃる。私のタイプも軽い方なのかもしれない。
いやーーー、本当に神様は不公平だよ。(2回目)
つわり経験がもたらした良いこと
こんなにしんどい思いをしたつわりだが、私は経験して良かったと思っている。
主に二つ。
一つ目は、周囲の優しさに触れられたこと。
夫は、もともと優しいし家事ができるタイプだったが、何も言わずに黙々とできることをしてくれた。ワイシャツ姿でトマトを切っている後ろ姿は、今も目に焼き付いている。
職場の方々も、あまり深入りはせず見守ってくださった。気を遣わせてしまって申し訳ないと常々思っていたが、女性の方はご自身の経験を話してくださり、それが励みになった。また仕事を手伝ってくださったり、少し遅刻してもいいからね。と声をかけてくださったりとお気遣いいただき、助けていただいた。このご恩は、後輩の妊婦さんへ、という形でお返ししたいと思っている。
二つ目は、出産よりつわりの方がしんどかった。と思えたこと。
私は2回出産したが、実は2回とも普通分娩であった。出産は痛いし辛いし、なんとも形容し難い。
しかし私の場合は、出産の痛みよりつわりの方がキツかった。終わりの見えている出産と、終わりの見えないつわり。圧倒的につわりの方が、メンタルがボロボロになった。
そういう意味で、つわりのほうがしんどかったじゃーん!と思えた部分は大きかった。
トマトとガリよ、ありがとう
悪阻で苦しんでいる時は、毎日何回もググっていた。
つわり いつ終わる
つわり ピークいつ
私は2回だけの経験だが、この時期はとにかく口にできるものを飲んだり食べたりするしかない。
いかに、無。で時間を過ごせるかが勝負だったようにも思う。
ただ、これを乗り越えたらちょっとした自信になったのも事実。
いろんなことを試しながら自分の身体に合うものを、摂取するのが1番だろう。
私の場合は、それがトマトとガリ。(タイトルに、双子妊娠ってあるけど、実際助けられたのは長男の時じゃん)
いや、でも助けられました、命の恩人たち。本当にありがとう。
ちなみに
長男は小さい時からトマトが大好きで、毎日トマトを食べてるのは言うまでもありません。
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