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2022年を迎えて

新年明けましておめでとうございます。

昨年1年も、昨年から引き続きコロナの強弱で人の動きも強弱する不安定な1年と感じる人が多いと思います。実際、観光業はじめ飲食業は大変厳しい経営状況にあることは間違いなく、経済的打撃は大きいと思います。

しかし、社会の流れとして捉えると、ハイエクやフリードマンが唱えた「新自由主義」を先進各国が取り入れことにより、経済のグルーバル化(北が南を人と資源の搾取することを暗に正当化)が容認され、そしてそれが継続された結果が現在に至ったと私は考えています。

その中の大きな問題点は、2つあると考えます。

①気候変動
②商品化した貨幣

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①気候変動

2019年グレタ・トゥーンベリのスピーチ、そして、昨年のCOP26への続いてきました。COP26の冒頭では恐竜が絶滅すること選択するなと訴える映像がながれました。

『人新世』という言葉生まれ、人新世の「資本論」と書籍が爆発的に売れ(どれだけの人がちゃんと読んだか不明ですが・・)ました。
斎藤幸平・著 人新世の「資本論」

気候変動だけなく、少数の富裕層と多数の貧困層、資源略奪されるアフリカ、森林の富裕層向け農産物を生産した結果、土地は疲弊し水も枯渇している南米や東南アジア。

1997京都議定書から20年以上、何もしなかったのは、日本人を含めた私たち人類です。その結果、今になっています。
特にこの日本においては、気候変動に鈍感です。もともと、気象の変化の激しい国。豪雪・台風・梅雨。。。目まぐるしく変化する気象のなかで暮らす民族は、鈍感になりやすい。しかし、さすがにこの数年の大雨、大雪、巨大台風で目が覚めてきたみたいです。

しかし、それでも、国民が声をあげない。グレタさんの活動の賛同して活動している、Fridays for Futureの存在もしられていない。

もっと、関心はあったとしても、グリーンニューディール(気候ケインズ主義)で経済成長を見込み企業家や経営者たち。そのような企業に限って、念仏のように「SDGs」を唱える。

「SDGs」は念仏ではない、唱えればかなえられるものではない。

先進国が更なる経済成長を今のグローバル主義を基本とする以上、気候変動は止められない。

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②貨幣の商品化

貨幣は、本来、商品の交換手段として市場経済の利便性を向上させるのが目的であった。しかし、貨幣の裏付けとしての金との兌換が停止されていらい、それぞれ中央銀行は自由の貨幣を発行できるようななってしまった。

結果、本来の商品との交換手段として使われる貨幣は、わずか数パーセント。それ以外は、投資(投機)として、世界の市場を飛び回るその貨幣の多くの部分は、機関投資家により動かされている。そのバックは超富裕層の金が金を金を生む世界になっている。

それが、貧富の格差を生んでいるのです。それは、起業して成功した人だからいのではないか?と言う人もいるでしょう。

そういう考え方は、新自由主義の下での正論です。

しかし、本来、その彼らに富が集中している仕組み(システム)は私物化されるべきものでしょうか?
社会的共通資本として本来存在しないといけないものも、多く含まれていると思います。(社会的共通資本)  宇沢弘文・著 社会的共通資本

そこで重要となるのが、GDPやお金に変わる指標です。それぞれ個人・コミュニティ・国が、GDPやその成長を目標にするのではなく、『Well-being』を中心のおくことで、お金を商品化して、お金を稼ぐ経済システムを抑制していくことが必要となっているのです。

そこで必要な考え方は、先ほどの宇沢先生の考え方と、ミヒャエル・エンデがドクメンタリー番組をもとに編集された「エンデ遺言」であり、そこに記載されている、シルビオ・ゲゼルの「減価する貨幣」の考え方だと思います。

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書き続けるとキリがないので、この辺り一旦休止しますが、この考え方を少しずつ膨らませることをライフワークとしていきたいと考えています。

そのための、行動のひとつが、ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)、ファシリテーション、ワークショップ、ビジュアライズです。それらの手法を使えるようになることで、社会に小さな変化の種を蒔くことができるのではなかと思っています。

今年1年も、仕事と並行して、ぼちぼちとこのあたりを実社会に持ち込める場を作っていければと考えています。
3.5%。この数字の人間が動くと、政治や社会が変わると言われている数字です。実際上記のようなことを考えているのは、%単位ではなく、PPM単位の人しかいない気がしますが、それを3.5%にもっていける手助けになればと思っています。


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