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私は私の着たい服を着ることにした

タイトルを見て、
「なーに、普通のことを言っているんだ」
ってなりましたか?


まぁまぁ。
長い話になりますが、話を聞いてくださいな。


今日は、2022年8月5日。
そう、私の誕生日。


いつか、このことをnoteに書いておきたいなって思っていたんだけど、

今日は私の誕生日。
21年前私が生まれた日。

今日書くのが最も相応しいんじゃないかと思って、今書いているに至ります。



話は戻りますが、これを読んでくださっている方は(特に女性。ファッションが好きな男性も。)



自分の着たい服を、着れていますか?



2001年8月5日、
私は母のお腹の中から、この地上にやってきました!
右腕と、右胸、右背中、右首に大きな大きなアザと共に。

びっくりしますよね、他の人にはないものが、
私の上半身右側に大きく大きく存在しているんだもの。
母は、大変驚いたようです。

私はというと…
生まれた時から私にあるものだから、あたりまえの存在で、特に違和感なく自分の体と向き合っていました。

でも成長していくにつれて、同年代の周りの子は自我や他者への興味が湧いてくるでしょう?
だから、小学生の頃とかは

「お前、それどうしたん?」
「なんか痛そう、、大丈夫?」
「それ、触ったらうつるとかあるん?」

なんて言われたもので。

小学生の頃から私は、人より明るく、同時に人より繊細でもあった。
だから、「これ、おかしいんかなぁ?」
なんて密かに思ったりしたこともありましたが、
「へへへ。生まれつきやねんでぇ〜」
なんて平気なフリをして言っていた記憶があります。


でも、幼き心にも
「母が一番気にしているはず。心配をかけたくない」
なんて思っていたものだから、


母に、
「これ、また学校で言われたわぁ。でも別に気にしてへんで、世界で私しか持ってない、唯一のものやろ!この模様を持ってるのは、世界で1人だけやねん!」

なんて言っていたものです。
(今思えば逆に母に申し訳ないことをしたな。笑)


本当はお風呂でじっくりじっくり見て、
うーん、消えたりせんかなぁ…
なんて思っていた時もあったのだけれど。



そんな幼少期を経て、
中学・高校生になりました。


可愛くなりたい。可愛い服が着たい。
そんな感情がどんどんと出てくるし
しかも、恋心が芽生えたり…


でもそんな時
「私のアザ、気持ち悪がられへんかなぁ?」「この服着て大丈夫かなぁ?」
と思うようになりました。


それまでは、気にしていなかったこと。
というより、気にしないようにしていたこと。



異性を意識し始める、思春期真っ只中の私は、
自分のアザが気になり始めてしまって、無意識に、首元の開いた服を選ばないようにしていた。自分の着れる服が限られていった。


夏なんて最悪。半袖でしょう?
腕が丸見えになる季節。あぁ、最悪。


高校生にもなると、みんなは私に直接聞いてこなくなった。ただ、視線が私のアザに向いているけれど。
話している時、相手は必ず首に目をやって、話を聞くの。私の目なんて一切見ない。首を見てるの。
「気になるし、聞きたいけど、聞いたらダメ」って言う暗黙の了解みたいな空気が流れているのもイヤだった。

直接聞いてくれた方が断然マシだった。


視線が嫌で、何度もレーザー手術を受けたのだけれど、根本治療はないから、すこーーし気持ち程度に薄くなるだけで、大して大きな変化はなかった。
レーザー手術の痛みに耐えて、包帯ぐるぐる巻き生活も耐えたのに、変化はないの。残酷だよね


でも、そんな環境の中で生きていても、私の周りの友達はいい人たちばかりで、しかもお気づきの通り(?)私の性格が人より明るいというものだから、
「これ正直気になる?私は別になんも思ってないねんけど正直な感想教えてや」って聞いたら
「別に。痛ないんやろ?ほんじゃ、ええやん。」って。



たしかに、その通りですとも。
ほんじゃ、ええやん!




大学生。

大学生は、バイトに学校に恋愛に…
毎日色々な人と会う生活を送っているわけで

これまた先ほど述べたように、視線の嵐。
聞いたらいけないという暗黙の了解の空気。。

けど、気にしない!
好きな服を着る!
首元の開いた服や、腕が丸見えになるノースリーブだって着る!


私は私の好きな服を着る!



私は、自分のアザに誇りを持っている。
21年前の今日、一緒に生まれてきたこのアザのおかげでたくさん学べたことがあるからだ。


アザがあっても、〇〇は〇〇に変わりないねんから、俺は何も変わらず好きだよ
と言ってくれる昔の彼や

それどうしたん?痛くない?
痛くないならよかった!
と気にかけてくれる周りの人や

気持ち悪くないよ。綺麗だよ
と言ってくれた人

に出会えたから。

なによりも、

コンプレックスを抱きながらも生活している人の気持ちが分かるから。
そんな人が悩んでいる時には、誰よりも寄り添えられるから。
自分と似たような境遇下で、暗くネガティブな気持ちになってしまった人を助けられるから。
私が人一倍悩んで苦しんだ時期があったからこそ手に入れた今の私の明るい性格があるから。
今の自分が大好きで誇りを持てているから。
誰よりも人の痛みを理解できるから。


2001年8月5日
この体で産まれてきて良かった

この世界で一つだけの体は、
私を私にしてくれたから。
何よりも大事な宝物で、私の大事な個性

今年も良い1年にするぞ〜
我が道を進みます^^


最後に一枚写真を置いておきます。

今年の同窓会の写真!一目惚れして買ったドレス。
レースが可愛いのよ。
私は私の着たい服を着た。

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