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「湿度」の正体。風邪予防のために絶対湿度計で湿度を管理しよう

「冬になると湿度が低くなってきて、体調崩しやすくなるよなー。加湿したほうがいいってのは知ってるけど、ほんとにこれで加湿できてんのかな?」と思っている方。

今回は湿度管理について、特に【絶対湿度】について解説していく。



●天気予報でいう「湿度」の正体

そもそも一般的に天気予報などで聞かれる「湿度50%」といった数字は、相対湿度と呼ばれるものだ。
空気が水蒸気を含むことが出来る量の限界(飽和水蒸気量)は、気温ごとに決まっている。

相対湿度は、その限界を100%として、何%の水分を含んでいるかを示している。
つまり、「飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気の割合」なので、パーセンテージで表現されるのだ。

例えば、
気温10℃、湿度50%
気温30℃、湿度50%
では、同じ相対湿度でも実際に含まれている水蒸気量が違うということだ。


●絶対湿度とは?

それに対して絶対湿度は、「1平方メートルに含まれる水分の量」を表している。
したがって絶対湿度はパーセンテージではなくグラムで表記される。

例えば気温30℃相対湿度50%の場合、絶対湿度は約15g/㎥だ。
そこから相対湿度は50%のままで気温が10℃に下がると、絶対湿度は約4g/㎥にまで下がる。

同じ「湿度70%」でも夏より冬のほうがジメジメしていないのは、空気中に含まれる水分量つまり絶対湿度が低いからだといえる。

他にも、結露が起きる現象もこれで説明できる。
温度が下がった結果、空気が保持しきれなくなった水蒸気が水滴になっているのである。


●相対湿度で測ることの危険性

さて、相対湿度では同じ「湿度50%」でも、中身は全く違うことがわかっただろう。
相対湿度では、「気温15度湿度50%」が「気温20度湿度45%」になったとき、どっちがマシなのかやばいのかが判断できない。

そこで用いるべきなのが「絶対湿度」という概念なのだ。

そもそも湿度を正確に把握し、コントロールすることは非常に重要だ。
冬場の湿度低下はウイルスを活性化させることがわかっている。
夏場の湿度上昇は言うまでもなく熱中症のリスクを高める。

(参考)絶対湿度とインフルエンザの関係
〜7g/㎥  :より起こりやすい
7〜11g/㎥:流行しやすい
11〜g/㎥ :流行しにくい

宮城県医師会より引用

特に、冬場は絶対湿度が7g/㎥を下回らないように加湿をしたほうがいい
できれば11g/㎥が理想だ。
しかしこれを相対湿度でやろうとすると、「室温18度のときは50%、20度のときは45%、25度のときは35%…」といった覚え方をしなければいけない。
こんなの無理だろ。

だからこそ絶対湿度を使うのである。

ウェザーニュース「絶対湿度と相対湿度の違いとは」
https://weathernews.jp/s/topics/202002/280095/


●オススメ絶対湿度計

絶対湿度を測るには、普通の湿度計ではなく「絶対湿度計」を手に入れる必要がある。
基本的に絶対湿度が測れればなんでもいいと思うが、オススメは以下のものだ。

ストラップがついており、家の好きな場所にかけることができる。
また気温、相対湿度、絶対湿度を測ることができるだけでなく、一定の閾値を超えると通知してくれる機能もついている。

アナログならこちら。
男心をくすぐられる設計。


●実際使ってみての感想

湿度を測ってみて思ったのだが、ちょっとやそっとでは湿度は変動しない

実際、洗濯物を部屋干ししたり風呂のドアを開けっぱなしにしたくらいでは、絶対湿度は1g/㎥動くかどうかという程度だ。

またエアコンのドライ機能を使っても、下がるには下がるが、それでも夏場は相対湿度80%は当たり前。
快適に過ごすためには絶対湿度で11g/㎥を目指したいが、エアコンだけではせいぜい15g/㎥程度までしか落ちない。
まさに焼け石に水である。焼け石に水だと湿度は上がるけどな!ガハハw

特にうちは猫を飼っていることもあり、温度湿度ともに気を使ってコントロールしている。
結果として、加湿機や除湿機の重要性をファクトベースで認識し、適切なアクションを打つようになった。


●オススメ加湿器・除湿機

湿度をコントロールするには、やはり加湿器や除湿機を使うことが必要だ。

1LDKくらいまでならこれで良さそう。

空気系は安心と信頼のSHARP。


●まとめ

・湿度はウイルスや熱中症のリスクに関わる
・相対湿度(%)ではなく絶対湿度(g/㎥)で計測しよう!
・絶対湿度は、「1平方メートルに含まれる水分の量」
・絶対湿度は最低でも7g/㎥以上、11g/㎥前後を目指そう


●おわりに

このnoteは、筋トレを始めたばかりで、しっかり身体のことについて勉強したい人をターゲットに、健康的な生き方に関する情報を論理的に発信しています。

過去にもいろいろな記事を投稿しているので、もし気になったら読んでみてください。
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筋トレについてそこそこ詳しい方や、実際にトレーナーとして活動されている方にとっても、「こんな考え方、こんな表現があったんだ!」という発見になってくれれば幸いです。

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