林彪 Lin Biao

林彪が好きである。

彼には、いろいろな才能があった。

まず、軍人としての才能。相手が旧日本軍なので複雑ではあるが。

次に、『毛沢東語録』の編集者としての才能。この本はフランスの68年世代の若者にも人気だった。

そして、文化大革命の立役者としての才能。彼は立派なデマゴーグであった。

さらに、共産党内部でのし上がっていった、成り上がり者としての才能。毛沢東の後継者と目されていた。

最後に、彼が支え続けた毛沢東を追い落とそうとする、裏切り者としての才能。暗殺計画まで立てた。

林彪は、毛沢東暗殺計画の発覚後、家族と逃亡中に墜落死する。1971年のことだった。

 

参考文献

宮崎市定『中国政治論集』中公クラシックス、2009
岡田英弘『岡田英弘著作集Ⅴ 現代中国の見方』藤原書店、2014

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