【短歌一首】 学校の坂道の上バス停に春の出会ひのためらひ満てり
短歌は季節セラピー。
今年は桜の開花が遅めだったので、学校の入学式や新学期の開始と桜の満開が重なっている学校も多い。
生徒や学生は、少し前にはそれまでいた学校の卒業式があり、多くの人たちに別れを告げ、春休みに入る。そして春休みが終わると今度は新しい学校での入学式で多くの新しい人たちと出会う。子供も、いや大人になってからも、春の別れと出会いは緊張と期待の連続。
自分も昔そうだったように、小学校、中学校、高校などで4月の新学期は新しいクラスメートや仲間との出会いは、期待と不安と緊張が綯い交ぜに進む。どんな学校で、どんなクラスで、どんな先生やクラスメートがいるんだろうと。
今年は、入学式の時期に桜並木が満開になった。
春の新しい出発の緊張と期待の中で、教室、校庭、通学路、バス停、駅など至る所で新しい人たちとの出会いが繰り返されていく。そこにはいつもどこかためらいがある。それでも少しづつ距離を縮めながら、新しい人と新しい関係を築いていく。
生徒や学生や新入社員を見ていると、はるか昔のその頃を思い出してとても新鮮な照れくさいような、うらやましいような、そして研ぎ澄まされた気持ちになる。
そういえば、小学校1年生の入学式の後の教室で、いきなりクラスで一番体のデカい奴と取っ組み合いの喧嘩になった。でもそのあと親友になったな。
猫間英介
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