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私たちにしか作れない学校にしたい

今日はうちの小学部の始業式・入学式だ。
この所数年、入学式の季節には、桜がもう散ってしまっていたが、今年はまだほぼ満開の状態で迎えることができる。

桜と新生活の始まり・・・日本は素敵な情緒を持っている国だ。

Japanese Cherry Blossoms!

今年の桜が少し遅めだったのは、冬の暖冬が原因だと聞いた。普通に考えれば、冬が暖かければその分、桜の開花も早まるような印象があるが、
実は、「休眠打破」といって桜の芽は低温の刺激を十分に受けたのちに気温がぐっと上がることで芽吹くらしく、すなわち、低温の刺激が十分にないと逆に開花のタイミングは遅くなるらしい。
以前書いた、学びの成長曲線の話に似ている。
成長の前に落ち込むフェーズがあるという話だ。

入学式が出来るなんて・・・泣
2016年の4月に8名の生徒と始めたこの学校の入学式も9回目ということになるのか・・・
あの頃は、すべてが「なんちゃって」みたいなものだった。
今では、新入生も大勢の在校生に迎えられ、ずいぶんにぎやかな入学式が出来るようになった。
これまで関わってくれたすべての人たちに感謝の気持ちがわいてくる。

子どものスピーチに感動!

とはいえ、
この学校も、未だに道のりはでこぼこだ。
生徒の保護者にも「成長は直線的ではない、常にでこぼこ、うねうね、時に後退もありますよ」と話す。
そう考えると、学校は人と同じく、体の中を血が巡るオーガニックな存在なのだろう。

オーガニックであるということは、個性があるということ。
私の学校の「個性」とはなんだろうかと、ぼんやり考えていた。
思いつくものはいくつもあるが、あえて3つに絞るならば、
サニーサイドという学校、そしてその職員、生徒、保護者を表す個性は

  • 挑戦する学校、失敗を恐れない学校

  • 明るい学校、楽しい学校

  • 仲の良い学校

入学式でそう話すと子ども達の表情も誇らしげにみえた。

そして今朝の始業式には、保護者のみなさんにも集まってもらい、今年力を入れて取り組んでいきたい内容などについて話をさせてもらった。
職員もひとりひとりが自分の言葉で意気込みを語り、保護者の代表の方にも叱咤激励をいただいた。
この学校がこの先も成長していくための戦略会議のようなものだ。

困難は山ほどあるし、うまくいかないこと、混乱、後退・・・
色々あるけれど、おそらくそれも成長の一部、桜のつぼみのように、低温刺激を受け続ければ受け続けるほど、時が熟した時に大きく花開く、そう信じて今年もがんばりたい。

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