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四字熟語の「書」―3

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#人生論

「浴沂之楽」を考える

よくきのたのしみ
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世間から離れてのんびりと暮らす楽しみのたとえ。
「浴沂」は沂水という名前の川で水浴びすること。
孔子が弟子たちにそれぞれの志を述べさせたところ、多くの弟子たちが功績を挙げるといった志を述べる中、曽晢は、春から夏にかけての季節に少年たちとともに沂水で水浴びして、雨乞いをするための祭壇で涼んで歌を歌いながら帰りたいと述べ、孔子は喜んで同意したと

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「撲朔謎離」を考える

ぼくさくめいり
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性別が男か女か見分けがつかないこと。または、ごちゃごちゃと入り組んでいて区別がつきにくいこと。「撲朔」は雄の兎が足をばたつかせること。「謎離」は雌の兎が目を細めてぼんやりとしていること。兎の雌雄を見分けることが難しく、それを見分ける方法ということから。木蘭という女性が父親の代わりに男装して十二年間出征して功績を上げ、故郷に帰ったあとに女性の姿

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「亀毛兎角」を考える

きもうとかく
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この世にあり得ないもの、実在するはずがない物事のたとえ。
もとは戦争の起こる兆しをいった。
かめに毛が生え、うさぎに角が生える意から。
「兎角亀毛(とかくきもう)」ともいう。
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「亀」 爬虫類かめ目の動物の総称。

「毛」 皮膚にはえる糸状の角質形成物。

「兎」 うさぎ目の哺乳動物の総称。

「角」 ①物

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