ささづかまとめちゃん

わたし・ささづかまとめが、天衣無縫たかやまさんと飲酒喫煙いちがやさんのふたりと出かけた…

ささづかまとめちゃん

わたし・ささづかまとめが、天衣無縫たかやまさんと飲酒喫煙いちがやさんのふたりと出かけた記録を淡々と文章に変換していく自己満足のための鉄道旅行ブログです。野球はスワローズ、サッカーはヴァンフォーレを応援しています!

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  • 秋の御在所・湯の山温泉

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  • 日常の記録

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  • ヴァンフォーレ甲府観戦記

    AFCチャンピオンズリーグ2023/24グループステージ第5戦 VSメルボルン・シティ(2023/11/29・国立競技場)と、同大会ノックアウトステージ ラウンド16 第2戦 VS蔚山現代(2024/2/22・国立競技場)の観戦記録です

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プラットホームはドリーミーファンタジー。(まろやか熟成版)

このシリーズを最初から読む↓ 17時36分、列車は湯の山温泉を出る。 窓の外はすっかり暗くなっている。 菰野からは乗客も増えてロングシートは半分近く埋まった。 夜、知らない田舎の町を走る列車に乗っているというのは若干心細さを感じるけれど、わたしはわりと好きだ。早朝と夜の列車は景色を楽しめないことがほとんどで、でもその代わり、暗闇からわたしを守って走ってくれる列車がより親密な存在に感じられる。 だから、どうせ夜であるならば、外は暗ければ暗いほどいい。何も見えない中を音を立

    • 春と彼女とわたしとかぜ。(2024年のお花見)

      彼女に買い物を任せて、わたしは店の外に出ていた。真新しい幹線道路に生ぬるく湿った風が吹く。今日は朝から小雨が降ったりやんだりしている。太いタイヤをつけた自転車が、アスファルトとの摩擦音を大袈裟に立てながら通り過ぎていく。 彼女が白いビニール袋を下げてローソンから出てくる。無表情な彼女がわたしに近づく一瞬だけにこりとした。 「飲み物、飲む?」 今は大丈夫です、とわたしが言うと、彼女はビニール袋からペットボトルのキリンレモンを取り出して3分の1くらい飲んでしまう。ぷは、と小

      • ほんとはうそなんだろうけれど、ほんとってことにしておくね。

        そろそろ食事の準備を始めようか。よし、10カウントしたら始めよう。10、9、と数えたところで玄関の鍵を開ける音がする。数え終わってソファから立ち上がったところでちょうどたかやまさんが姿を見せた。 たかやまさん 「今日はおみやげがあるよ!」 私の部屋に上がるなりそう言った。妙にテンションが高い気がする。こういうときは、空元気なときだ。なにか嫌なことがあって、帰宅途中に買い物でもしてきたんだろうか。 たかやまさん 「さーさちゃん、珍しい飲み物買ってきたから飲も」 たかやま

        • 【タイトル】『鍋料理は』「いっえーい金髪ギャルだよ。ナンパもされるし」信じるか「ギャルじゃないですし、大食いにビビって相手が逃げてるんです」信じないかは「私を信じよう」あなた次第「騙されたらだめですよ!」です。『もう作り始めちゃってるんだよね』【バイバイ】

          プロフィール記事なんて誰も読まないし、なんでもいいかなと思って…というわけでもなくないということで。 ささづかまとめちゃんの自己紹介 わたしです。普段は事務の仕事をしてますが、たまに文章を書いたり写真を撮ったりして気を紛らわせながら生きてます。鉄道ファンといえばそうなんですが、たぶん本当は地図・建物好きです。 山梨育ちなのでだいたいなんでも山梨びいきです。サッカーはヴァンフォーレ甲府を、プロ野球は東京ヤクルトスワローズを応援しています。 ささづかまとめ 「たかやまさんも

        プラットホームはドリーミーファンタジー。(まろやか熟成版)

        • 春と彼女とわたしとかぜ。(2024年のお花見)

        • ほんとはうそなんだろうけれど、ほんとってことにしておくね。

        • 【タイトル】『鍋料理は』「いっえーい金髪ギャルだよ。ナンパもされるし」信じるか「ギャルじゃないですし、大食いにビビって相手が逃げてるんです」信じないかは「私を信じよう」あなた次第「騙されたらだめですよ!」です。『もう作り始めちゃってるんだよね』【バイバイ】

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          16本
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          6本
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          8本

        記事

          真相は「かつて熊を飼っていた」だそうです。

          このシリーズを最初から読む↓ 道路を渡って反対側の歩道を歩く。そちらの歩道の路面が怪しくなってくるとまた反対側に渡る。ガードレールを越える機会がまたあったりして(もう走り高跳びはせずに普通に跳んだ)なかなか進まない。 ささづかまとめ 「わー、あれすごく素人っぽくていい案内標識ですよ。写真撮っとこ〜」 いちがやさん 「素人っぽい?」 たかやまさん 「菰野と四日市の表記順が逆」 いちがやさん 「はあ」 ささづかまとめ 「それもそうなんですけど『滋賀』も気になりますね」

          真相は「かつて熊を飼っていた」だそうです。

          77.5cmって中途半端に高いんです。

          このシリーズを最初から読む↓ 結局たかやまさんはいちがやさんの身体を洗っただけだった。いちがやさんは終始くすぐったがっていたけれど、たかやまさんはまじめだった。たかやまさんがどうしてそこまでこだわるのかは、わたしにはわからない。 いちがやさん 「はー、よくわからなかったけど、洗われたなあ」 たかやまさん 「気持ちよかった?」 いちがやさん 「気持ちいいとかは特にないけど」 たかやまさん 「そっか。じゃあ洗い直し…」 いちがやさん 「気持ちよかったよ、ありがとう」

          77.5cmって中途半端に高いんです。

          だらだらで、するするで、ぺろぺろで、ふわふわです。

          このシリーズを最初から読む↓ 血圧を測って問診票を書いて、ラドンの泉の受付に提出する。引き換えに作務衣とタオルそれぞれ2組ずつ、下着代わりの短パン、500mlのミネラルウォーターが入ったバッグが渡される。 まず更衣室で、下着も含めて服を全て脱いで、短パンを履き、その上に作務衣を着る。エレベーターで2階に下りる。エレベーターのドアが開くと同時に湿度と温かさをわずかに感じる。このフロアに男女別の熱気浴室がある。 熱気浴室の中は、湿度は非常に高いが、温度は40℃くらいでそれほ

          だらだらで、するするで、ぺろぺろで、ふわふわです。

          お酒を飲んでたばこを吸って放射線を浴びて健康になりたい。

          このシリーズを最初から読む↓ この旅の目的の一つである、希望荘のケーブルカー。 エレベーターと同じ要領で下矢印の描かれたボタンを押すと、父子を乗せて下っていった車両(エレベーターではなくケーブルカーと称しているのだから搬器ではなく車両と呼ぶべきなんだろう)が折り返して戻ってくる。本当は複線で2台の車両がそれぞれ独立して動くようなのだが、片方の車両は点検中で動かない。じりじりと斜面を登ってくる車両をぼーっと眺める。錆びたカウンターウエイトが線路の下をすーっと下りていく。やは

          お酒を飲んでたばこを吸って放射線を浴びて健康になりたい。

          マルコとマルオのちょっぴり怖くてドキドキハラハラ脱線トークの略モフ。

          人物紹介ですたかやまさん 動物と野球が好きな見目うるわしい女の子。金髪で大食い。ちりめん山椒を食べた後に三ツ矢サイダーを飲むのにハマっていたことがある。 ささづかまとめ 春はばっちり花粉症に苦しむ女の子。山梨育ち。コイン磨きの動画を見ると急激に眠くなる理由が知りたい。わたしです。 本文ですささづかまとめ 「最近マルハラって言葉があるらしいんです」 たかやまさん 「巨人の丸が登場曲にLiSAをリクエストするから東京ドームに大音量でアニソン流れちゃうやつ?」 ささづか

          マルコとマルオのちょっぴり怖くてドキドキハラハラ脱線トークの略モフ。

          わたしはとってもファニーな鉄道ファン…?

          このシリーズを最初から読む↓ かもしか大橋を渡った後は国道477号を歩く。歩道部分はたしかに白線は引かれているものの、単なる道の端と呼ぶほうがしっくりくる趣きで、わたしたちは一列でそろそろと歩く。すれ違う自動車はわたしたちの姿をみとめると「まさか歩行者がいるとは」という感じで大げさに避けていく。 森の中の国道を歩いていると、わたしの右足を何かがかすめたのが視界に入った。長くてするりとしたもの。心臓がばくんと脈を打つ。間違いなく、ヘビだった。しかしヘビも驚いたのか、全身を見

          わたしはとってもファニーな鉄道ファン…?

          師匠は褒めるけど、本人的には納得してなくて悔しいって感じのきっと熱い話。

          このシリーズを最初から読む↓ 再びリフトに乗って山頂からロープウェイの駅に戻ってきた。12時10分。ちょうど昼時だ。 ロープウェイの山上公園駅にはレストランとフードコートがある。レストランは混んでいるようなので、フードコートで食事をとることにした。 わたしは名物であるらしいカレーうどんを、いちがやさんは五平餅と生ビールを、たかやまさんはカレーうどんと五平餅を注文した(ちょっとややこしい)。五平餅と生ビールはすぐ供される。 たかやまさん 「茶色い」 ささづかまとめ 「きっ

          師匠は褒めるけど、本人的には納得してなくて悔しいって感じのきっと熱い話。

          ありがとうヴァンフォーレ。いつかまた素敵な夢を、ともに。

          2024年2月21日。ヴァンフォーレ甲府がAFCチャンピオンズリーグ2023ラウンド16の第2戦、韓国の蔚山とのホームゲームに臨んだ。 わたしとたかやまさんは国立競技場へ観戦に向かったが、キックオフが18時予定、家を出たのが17時半。去年のメルボルン・シティ戦に続いてキックオフにどうやら間に合わない。 ささづかまとめ 「お昼寝気持ちよかったですね…」 たかやまさん 「あのまま眠ってたかった…」 ささづかまとめ 「でもチケット4000円ですからね…」 たかやまさん 「

          ありがとうヴァンフォーレ。いつかまた素敵な夢を、ともに。

          てっぺんになっちゃうわ おとなのじかん ってこと?

          このシリーズを最初から読む↓ 富士見岩で満足するまで景色を眺め、来た道を戻る。駅舎に入って今度は山頂行きのリフトに乗ることにする。 いちがやさん 「16分で650円か、ロープウェイよりかなり安いね」 たかやまさん 「安く長く乗れたほうが得?」 いちがやさん 「ああそっか、私言ってることおかしいな」 ささづかまとめ 「のりもの好きの発言としては合ってます」 いちがやさん 「普通の観光客からしたら、8分で行けるなら行ってみようか、って意味だよね、この強調された『8分』

          てっぺんになっちゃうわ おとなのじかん ってこと?

          展望台に行ったとき、ちゃんと展望してますか? 鉄塔も森も断層も、ナガシマスパーランドだって見えるのに。

          このシリーズを最初から読む↓ いちがやさんからもらったホカロンをたかやまさんとしゃかしゃかやりながら、駅舎の通路を進んで、地下鉄の出口のように階段を上がって外に出る。さらに階段を上がると朝陽台(ちょうようだい)広場という展望台。レーダ雨量計の白いドームの存在感。 たかやまさん 「時間あるならこっちも行きたい」 たかやまさんが擬木でできた案内板を指差して言う。 ささづかまとめ 「時間は大丈夫ですよ〜」 たかやまさん 「じゃあ行こう」 いちがやさん 「富士見岩展望台っ

          展望台に行ったとき、ちゃんと展望してますか? 鉄塔も森も断層も、ナガシマスパーランドだって見えるのに。

          標高が上がると沸点は下がる。その影響かも、しれないねっっっ。

          このシリーズを最初から読む↓ たかやまさん 「混んでる」 いちがやさん 「外に観光バス停まってたから、団体のお客さんが来てるんじゃない?」 ロープウェイ乗り場への通路は、確かに混んでいる。7、80人前後は並んでいるだろうか。今日はただの平日のはずなのに。ロープウェイに乗るのに時間がかかるとは予想していなかった。タイミングが悪かったのかもしれない。 順番待ちの列に並びつつメモ帳を開いて今後の予定を思案していると、たかやまさんがわたしの右腕をつついた。 たかやまさん 「

          標高が上がると沸点は下がる。その影響かも、しれないねっっっ。

          雪道を歩くのに慣れていないわたしが、慣れていないがゆえに気をつけていること

          雪の日、どう過ごしましたか?2024年2月5日から6日にかけてわたしたちの住む東京でも雪が降りました。わたしは仕事で外出していた夕方、バスに乗りました。バスの車内も混んでいましたが、郊外に向かうバス通りも混んでいて、バスに20分乗って進んだ距離はなんとたったの250m。 道路が混んでいるのは少しずつ積もっていく雪の影響もあったと思いますが、高速道路が早めに通行止めにした影響も大きかったようで、大型の自動車が窮屈そうに並んでいました。 そういう状況だったので、思いきって途中

          雪道を歩くのに慣れていないわたしが、慣れていないがゆえに気をつけていること