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月刊 撚り糸

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毎月7日にテーマに沿った小説を公開します。また同テーマにて創作を募集し、一緒に楽しめたらと思っています。3月のテーマは『その角を曲がったところに』です。
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2022年2月の記事一覧

#月刊撚り糸 2月のテーマ『窓は開けたままにしておいて』公開しました。

毎月7日にテーマに沿った小説を公開します。また同テーマにて創作を募集し、一緒に楽しめたら…

七屋 糸
2年前
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裏庭に永久に #月刊撚り糸おまけ

 彼女から告白されないよう細心の注意を払ってきたのに、その瞬間は冷然と僕を襲った。  授…

七屋 糸
2年前
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#月刊撚り糸 2人の境目【短編小説】1900文字

「パパ、おやすみなさい。ママ、おやすみなさい。」 階下からお姉ちゃんのいつもの挨拶が聞こ…

イツキ 彩
2年前
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[小説] 消えた馬刺し #月刊撚り糸

「ほんと、やってらんないよな」  そう言いながら真田は喫茶店のソファに自分の背中を叩きつ…

きしもと
2年前
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#月刊撚糸  窓は開けたままにしておいて   僕の小鳥

「お母さん、絶対に閉めてしまわないでね」 「うん」 息子は必ずこう言って私に念を押してか…

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この恋を封印して #月刊撚り糸 (2022.2.7)

「バニラアイス、好き?」 「どうしたの、急に」 不思議そうな顔をした蓮は、きっと気づいて…

百瀬七海
2年前
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窓は開けたままにしておいて  #月刊撚り糸 第745話・2.7

「窓は開けたままにしておいて」と、隣の席からの強めの声が聞こえた。列車に乗り、窓際の座席が空いていたので座る。そこで窓が開いていたからと、閉めようとしたときのこと。  仕方なく列車の窓を閉めるのを断念した。「でも開けっ放しにして寒くないのですか?」その人に聞いてみると。「寒い?それは今の季節が冬だから当然ではないでしょうか」と感情の起伏のない口調で言い返された。「そ、それは」これ以上、隣の席の人に何も言えなかった。  列車は冬の大地を駆け抜けていく。この列車はディーゼル車両

ジョハリ #月刊撚り糸

 ふと目覚めて、隣を見て溜息が出そうになるのを慌てて堪えた。安らかな寝顔と安らかな寝息。…

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