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少しいびつな恋愛オムニバス

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恋愛は真っ直ぐで綺麗なばかりじゃない。歪んだ情熱を持て余す人達のための、少しだけ怖い恋愛オムニバス短編集です。
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#恋愛小説

短編小説_変質する夜を抱いていました #月刊撚り糸

「あんたには異父兄弟がいるよ」  こっくりと濃い宵闇に立ち尽くした私に、女は顎をさすりな…

七屋 糸
2年前
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2020年の恋はいつも切なかった。【恋愛小説まとめ】

2020年、どんな恋をしましたか? *** 2020年は大変な年でしたね、というのもそろそろ言い…

七屋 糸
3年前
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東京駅発、夜行バスの恋人。

行儀よく整列した大型バスが一台、また一台と光を連れて去っていくのを横目に、冷たい息を吐い…

七屋 糸
4年前
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愛情に輪郭を。

一昨日買ったばかりのリングをつけた右手が、小指の方から溶け出していた。 いけない、と思っ…

七屋 糸
4年前
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短編小説"月面"シリーズ 目次

シリーズ紹介「少しだけ、近未来とファンタジーを」をテーマに書いた前後編の短編小説シリーズ…

七屋 糸
4年前
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【短編】そして彼女は今でもそばにいる #ひかむろ賞愛の漣

久しぶりね、という再会の挨拶もそこそこに、美和は何気なしに言った。 「わたし、もうすぐ死…

七屋 糸
4年前
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【短編】エンドロールの赤い傘

人間は、いくつかの煩わしさでできている。 五分程度で読める短編です。 以外本編です。 ✳︎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー パーっと甲高いクラクションにつられて後方を振り返ると、若い女性が傘を放り出して横断歩道にへたり込んでいた。 事故だ、と思ったがどうやらすんでのところで止まったらしい。白いSUVの中から初老の男性が慌てて降りてきて、歩道に尻餅をついている女性に手を貸していた。 足をガクガク言わせながら女性が立ち上がったのを見て、俺は何事もなかったように歩

【短編】愛が「可愛い」に重なれば。

恋人の条件はありますか? 五分程度で読める短編です。 以下本文です。 ✳︎ーーーーーーー…

七屋 糸
4年前
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【短編】システムは愛を同期するか(後編)

あなたは大切な人を守れますか? 五分程度で読める短編です。 前編はこちら。 以下本編です…

七屋 糸
4年前
12

【短編】システムは愛を同期するか(前編)

あなたは大切な人を守れますか? 五分程度で読める短編です。 以下本文です。 ✳︎ーーーー…

七屋 糸
4年前
13

望まれた手紙 #手書きnoteを書こう

だいすーけさんの企画 #手書きnoteを書こう 参加作品です。 五分程度で読める短編です。 ✳…

七屋 糸
4年前
29

【短編】胞子は心臓を侵すか(前編)

あなたの恋人はどんな人ですか? 5分程度で読める短編小説です。 以下本編です。 ✳︎ーーー…

七屋 糸
4年前
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【短編】縁もユカリもない落日

運命の出会いはありますか? 5分程度で読める短編です。 成人向けでは全くありませんが、生…

七屋 糸
4年前
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【短編】胞子は心臓を侵すか(あとがき)

短編「胞子は心臓を侵すか」、お読みいただきありがとうございます。お楽しみいただけたでしょうか。今回も恒例のネタバレのない脱線ばかりのあとがきです。まだ未読の方にも安心です。(ただ読んでいただけたら嬉しいので、下記に置いておきます) ✳︎ 今作は以前UPした短編「月面に根は張れるか」の続編です。いつものほほんとした僕と活発な妻・綾子を主人公とした近未来小説で、普段ファンタジーやSFものを書かない私ですがとても楽しんで書きました。たぶん次回に続きます。 手前味噌でちょっと恥