見出し画像

【社会科】時代と文化を結びつける。文化史トレンドキャラ作り。

どうも。いかたこです。

中学校で社会科の教員をしています。

noteでは、授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。

今回のテーマは、文化史です。

文化史とは、各時代の文化(彫刻・建築・書物など)についての歴史です。

「化政文化(江戸時代後期の文化)の風景画には、葛飾北斎の『富嶽三十六景』などがあります。」みたいな話です。

「テストに出るから覚えてね」と言われても、いきなりでは頭に入ってきません。

では、どうすればいいのか?

まずは、時代の流れが文化にどのような影響を与えているのか、それらを捉えるところから始めてみましょう。

文化には各時代の特徴が表れています。教科書に載っているものは、特にその傾向が強いです。

江戸時代に『富嶽三十六景』などの風景画が流行したことにも、当時の社会の様子が関係しています。

時代が変われば、文化の担い手や流行が変わり、文化の中身も変わります。

文化を時代の特徴と関連付けることで、理解しやすくなると思います。

そうしないと、ただの暗記ゲームになってしまいます。

というわけで、時代と文化を結びつけるための活動として、トレンドキャラ作りという授業のタネをつくってみました。

創作的な部分もあるため楽しんでもらえると思います。

よろしければ、最後までご覧ください。

トレンドキャラ作り

トレンドキャラ作りの目標は「それぞれの時代と文化の特徴を分析し、それらを関連付けること」です。

どの時代の文化の学習でも活用していただけると思います。

では、内容についてです。

といっても、その名前の通り、各時代のトレンド・特徴を捉え、流行りそうなキャラクターを考える活動です。

実際にタブレットなどを使ってキャラクターの絵を描いてもらいます。もちろん、目標は分析と関連付けなので、絵が上手い、上手くないは気にしなくて大丈夫です。

例えば、昨年の大河ドラマで話題となった鎌倉時代。このころに流行りそうなキャラクターを作ってみます。

鎌倉時代は、武士の世になった時代です。文化の中心も武士になってくるので、武士に好まれるキャラがいいですね。

武士から連想されるものということで、今回はをベースに作ってみます。私としては動物をベースとした方が描きやすいので。

あと武士といえば、刀と兜ですね。

金剛力士像のようなムキムキが好まれそうなので、筋肉を強調しましょう。

というわけで、できたキャラクターがこちらです。(画像1)

画像1

流行りそうでしょうか?(^◇^;)

時代背景や他の文化財の特徴などを参考にしながら、生徒にもキャラクターを作ってもらいます。

キャラクターを作りながら、「この時代ってこんな特徴あるよね」とか「この文化財のこの部分は時代を象徴してるよね」などを考えてもらえたらと思います。

グループごとに作成して最後に共有すれば、いろいろなキャラクターが並んで面白いです。


注意点

注意点としては、絵を描くのが好きな人が細かいところまでこだわってしまうことでしょうか。

活動の時間が終わって、まとめに入ってもまだ描き足りない生徒がいるので、区切りをつけるのが少し大変です。

もちろん、楽しんでくれるのはとてもうれしいのですが、区切りはつけないとですね。


まとめ

文化史は、丸暗記になってしまいがちな内容かなと思います。

でも、歴史の中で文化を捉えることで、各時代の特徴がより明確になり、記憶にも残りやすくなります。

何より、時代の流れと結びつけることで、当時の人々の考えや価値観を想像しやすくなり、文化を身近に感じることができると思います。

今回の授業のタネはここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

今後も授業のタネを発信していきます。
お楽しみに。

以前にも文化史をテーマにした授業のタネを投稿しています。
よろしければ、こちらもご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?