記事一覧
堕胎の問題を「倫理様式」モデルで考える
■堕胎と「いのち」の問題の解決のために
堕胎(あるいは堕胎を目的とした人工妊娠中絶)についてひとはどういう受け止め方をしているか。いわゆるプロチョイスとプロライフの対立として語られる既成の認識パターンを超えて、堕胎をめぐる倫理的な問題を構造として捉えてみたいと思います。
柄谷行人が『世界史の構造』のなかで思考した交換様式になぞらえて、倫理様式という分類を考えました。堕胎をめぐる倫理様式A B
「バイデンを支持するプロライフの福音派」
以下の声明が出されたのはアメリカ大統領選が最終コーナーにさしかかった昨年9月。キリスト教福音派といえば政治的には保守主義、聖書的には原理主義のスタンスで知られるが、とくに福音派の白人層は圧倒的なトランプの票田と目されていた。寝耳に水とはこのことだろう。福音派の多数の著名人が、突然バイデン支持を公に表明したのである。それも「プロライフ」という切り口から。
プロライフ(pro-life)とは広義には
SDGsとともにあるプロライフ宣言Declaration of Pro-Life with SDGs
中絶に反対することが
産まれる前の子どものいのちを守ることではない。産まれる前の子どものいのちを守るために必要なことは
中絶に反対することではない。中絶に反対したところで
産まれる前の子どもが守られるわけでも
女性が守られるわけでもない。中絶に反対はしない。
すべてのいのちを守ることに賛成する。渾身の愛をもって。Opposing abortion is not the same as
prote
日本の十八番「いのちをいつくしむ文化」がSDGsを完成させる。
持続可能な開発目標SDGsは、国連がそのマニフェストの中で「誰一人取り残さない」と宣言したように、人類が一つの家族になることを目指す壮大な取組みです。17個の色とりどりのシンボルマークは、それぞれの分野で「誰一人取り残さない」を実現するための具体的な目標を示します。一人残らず家族みんなが、家族みんなに関わる大切なことがらが、ぜんぶそこに描かれているんですね。なるほどSDGsってすごいんだね!っ
女性の健康の増進と家庭の強化に関する「ジュネーブ合意宣言」
ブラジル、エジプト、ハンガリー、インドネシア、ウガンダ、そしてアメリカ政府は、2020年10月22日、ワシントンD.C.で開かれたヴァーチャル会議を共同開催し、「ジュネーブ合意宣言」の調印式をおこなった(ジュネーブと名付けられたのは、リアルな「世界健康会議」がCOVID-19の影響により延期を決定する以前はジュネーブでの開催を予定していたからである)。この宣言は各国の連携をさらに強化しながら以下の
もっとみる「1.5人に1人」から「6人に1人」へ〜見てくれカニエ! これが中絶合法のまま中絶がなくなる未来に近づいている国ニッポンだ!
身ごもった子の6人に1人が中絶されているという事実日本のマーチフォーライフが盛り上がりに欠くのは宣伝手法に問題があるからだとのコメントをネットで見かけた。カトリック信者が集まってくる掲示板である。盛り上がりに欠くとの自覚もなければ、いちおう広告のプロとしてそれなりの宣伝手法を駆使していると自認する身とすれば、これは聞き捨てならない。コメントの主によれば、ある弁護士が「毎年100万人以下の出生に対し
もっとみるすべての産まれる前の子どもたちが誕生日を迎えるチャンスを掴める社会を目指して立ち上がったカニエ・ウエストの誕生日党。
The Birthday Partyーなんてキュートなネーミング!と感心しつつ愚直に日本語では「誕生日党」としておこうーの綱領はそういうことのようだ。投票権もなければ声も上げられない、胎内の子どもたちが主役の、正真正銘「プロライフ」政党なのだ。2020年のアメリカ大統領選に出馬を表明したカニエ・ウエストが筋金入りのプロライフであるという事実は、本来彼をスターダムに押し上げたリベラル層には不都合極ま
もっとみる世界のリベラルの「歪んだ進歩」に待ったをかけるのが日本の役割だ。
進歩を履き違えるリベラルの暴走。しかもそれを「歪んだ」と言うほかないのは、世界のリベラルの趨勢が「無垢ないのち」を徹底的に置き去りにするからだ。「無垢ないのち」に人権・人格を認めないどころか、リベラルは「無垢ないのち」がむしり取られることに冷淡だからだ。リベラルが至高の原理とする自己決定する権利の拡張とは、「無垢ないのち」のさらなる置き去りを推進することと同義である。置き去りにされた「無垢ないのち
もっとみるマーチフォーライフTOKYO2020へのメッセージ
リガヤ・アコスタ博士Human Life International アジア・オセアニア地区担当ディレクター
2020年7月23日
みなさん、こんにちは!
ヒューマン・ライフ・インターナショナル(Human Life International)より心からのご挨拶を申し上げます。HLIは、いのちの文化と愛の文明を築くというミッションをもった世界最大の使徒的なプロライフ団体です。
このマーチフ
誤りは、神に敵対し、キリストの教会とその核心にあるミサ聖祭と聖体を憎む者によって養われるのです。 (ヴィガノ大司教)
2020年6月9日
聖エフレム
6月1日に『LifeSiteNews』に掲載された「宗教の多様性への神の積極的な意志あるいは自然の権利」と題するアタナシウス・シュナイデル司教様のエッセイをたいへん興味深く読ませていただきました。司教様の考察は、キリストに従って語る者たちの言葉を際立たせる明晰さをもって、聖書と聖伝が証しするものとも聖書と聖伝の忠実な保護者であるべきカトリックの教導職とも相容れな
Facts about Covid-19
Swiss Policy Research(略してSPR)という非営利かつ超党派の有志による2016年に設立された調査グループがある。(その意味で)特定の利益と党派性に偏るマスコミの報道姿勢に一石を投じる役割を担う。現在SPRが総力をあげて取り組んでいるのが「Facts about Covid-19」(新型コロナウイルスについての事実)である。一読の価値はあると思う。日頃マスコミの報道に翻弄されて
もっとみるMarch for Life TOKYO 2020
UN presented 17 Sustainable Development Goals, declaring "leave no one behind". (*1)
If you take "leave no one behind" seriously,
most fundamental goal 18 will be needed.(*2)
SDGs should have anot
マーチフォーライフ TOKYO 2020
国連は「誰一人取り残さない」と宣言し、
17の持続可能な開発目標SDGsを掲げた。(*1)
「誰一人取り残さない」と言うのなら、
18番目の根源的なゴールが必要だ。(*2)
SDGsには18番目のゴールが必要だ。
「産まれる前からいのちを守ろう」
7月23日 キャンドル聖火リレーナイト (*3)
TOKYO2020の開催期間だった聖なる17日間を、
産まれる前のいのちとともにSDGsを見直