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シアトル発のソーシャルビジネス5選★その4:北米初のオーガニック&フェアトレードチョコレート

北米で初めてオーガニック且つフェアトレードのチョコレートを製造販売した会社は、実はシアトルにあります。Theo Chocolate(テオチョコレート)という会社です。

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2006年にオープン以来、ずっとオーガニック&フェアトレードのチョコレートを作り続けています。

オーガニックなので、品質や味がいいだけでなく、原料を生産する農家さんたちの健康、私たち消費者の健康、そして環境にも優しいチョコレートです。

フェアトレードは、カカオ豆農家さんが安定して収入を得られるようにしています。カカオ豆の市場価値は日々変動するので、価値が高い時はいいですが、下がってしまうと収入が下がり、安定した生活をするのが難しくなるのです。そこでTheo Chocolateでは、1年ごとの年間契約にして、市場価格に左右されない安定した額を農家さんに支払う制度を採用しています。契約更新の際には支払い額の交渉も可能です。また、品質の高い豆には追加で報酬を支払うそうです。

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Theo Chocolateで使用しているカカオ豆は、アフリカのコンゴ共和国と南米のペルー共和国で育ったもの。そのうち70%はコンゴ共和国から。

チョコレートを通じて、コンゴとペルー合わせて5500人以上のカカオ豆農家さんと、その家族約3万人に、食べるものに困らない生活、子供たちが学校に通える余裕、地域の発展にも貢献できる経済的ゆとりを与えています。

工場見学に行くと、カカオの実についてから、発酵、乾燥、チョコレートができるまでの工程と、オーガニック原料についてのこだわりやフェアトレードについてを、たくさんのチョコレートの試食と共に聞くことができます✨

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見学した参加者からは

誰もやったことがないことをやるって大切だと思った」

「今までチョコレートを食べる時、どこの国のものかや、どうやって作られているかなど特に気にしたことがなかったけれど、これからは意識したい」

「フェアトレードの商品は美味しくないと日本では聞いていたが、非常に美味しく、スーパーなどで手軽に買えるのが非常に魅力」

「社会貢献的な側面もあるかもしれないのですが、あのおしゃれさと美味しさ、あんなに魅力的で多様で可愛いチョコが並ぶお店というのが、異国という感じがしてわくわくしました」

などの感想がありました。

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お洒落なパッケージと豊富なフレーバーで、シアトル土産にぴったり

中には生姜や唐辛子、ルートビア、ターメリックスパイスなど変わった味もあります。季節限定フレーバーや、期間限定で地元の食材とコラボレーションしたフレーバーなどもあり、年中飽きさせない工夫が満載です。

本店ではほとんどの種類が試食可能なので、買う前にお味見ができるのも魅力!チョコレートだけでなく帽子やTシャツなどの可愛いオリジナルグッズもあります。Amazon GoにはTheoのAmazon Go限定パッケージチョコレートも売っているので、話題作りにはそちらもおススメです。

Theo Chocolateのようなオーガニック&フェアトレードの食品会社がもっともっと増えたら素敵ですね✨


文:スタッフはるか

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シアトルのソーシャルビジネス5選

1.Samaritan:モバイルアプリでホームレス支援
2.Tiny Trees:教室のない幼稚園
3.Street Beans Coffee Roasters:コーヒーで若者就業支援
4.Theo Chocolate:オーガニック&フェアトレード
5.Fare Start:就業支援レストラン

iLEAPウェブサイト:http://ileap.org/ja/

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