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学びの難民

もっと学びたい、自分自身を知ってもっと成長したい、コミュニケーション能力を向上させたいと考えた私は、あらゆる種類のセミナーやワークショップ・勉強会に何年も参加しました。

これらの集まりで出会った人々は、何度もほかの集まりで見かけることがありました。はじめは、みんな真面目で好奇心旺盛で、探究心があるから、色々な集まりで見かけるのだろうと、好意的に考えていました。しかし本当でしょうか?私は自分に問いました。私たちは異なる集まりで何度も出会うのはなぜか?ある日、みんなあれもこれも手を出して、どれも役に立たないから、自分の役に立つものを探し回っていたからだと理解しました。そういった人々を私は「学びの難民」と呼んでいます。学びの難民は、依存症ビジネス(納得がいく答えを知りたい、変わりたい、助けてほしい人たちからお金を得続けるために依存させるビジネス)にとって最高の顧客です。学びの難民は、あらゆるセミナーやワークショップ・勉強会に手を出してお金を費やし参加し続けますが、短期での変化は感じるものの結局のところ何も変わらないので、参加し続けることをやめられません。

私は納得のいく答えを得ること、変わることに夢中になって、日本だけでなく世界中に出向き、あらゆるメソッドや先生から学びましたが、何も変わりませんでした。2018年に出会ったある老齢の先生は、私と同じようにかつてあらゆる先生から学んだ人でした。若い頃は何年も、午前中、午後、夜と異なる先生のアシスタントをしつつ学んだそうです。それぞれの先生のようになりたいと憧れていましたが、しかし、どの先生のようにもなれませんでした。自分は先生たちから何も学べなかったと言います。私は私自身にしかなれないと、あるとき気がついたそうです。自分で学ぶことが必要なのだと気づくまでには時間がかかったと話してくれました。

先生とのやり取り。
https://note.com/imasara_sensei/n/nd9913dc423a8?sub_rt=share_pw

先生とのやり取りで、私は自分自身を見つけるために、誰かから学ぶのではなく、自分だけで探究を進めるべきだと感じました。他人の教えは参考になりますが、それはその人がその人のために見つけたことです。学ぶためにいろいろな先生を海外から招聘し続けている人、常に最新の知見を得ようとする人たちがいますが、彼らも「学びの難民」です。そのような事をしても何も変わらず、飢餓感は募るばかりで、何とかしようともがき、同じ事を続ける自分を止められないのです。もしくは「学びの難民」が「依存症ビジネス」の主催者側になっただけの事もありますが。

もう自分自身の道を歩みはじめましょう。

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