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思考実験1 : 大企業は敵か?

慎まやかな生活を重視し、SDGsを高く評価する人々、自然栽培や無農薬の野菜を好む人々、添加物の入った食べ物を避ける人々、そして大量生産や大量消費に懐疑的な人々がいます。彼らは一般的に大企業に対して好意的ではありません。彼らは大企業があらゆる社会問題を作り上げていると考えています。こうした人々を「革命志向者」と仮に呼んでみましょう。まさに私もその一人です。

ここで、私の考えが偏っている可能性を見るため、思考実験を行ってみました。自分の考えを疑って、逆の視点で考えた事を書きます

①大企業は社会的な取り組みを行っている場合もあります。例えば、企業メセナは、売名行為ではなく文化への支援として資金を提供する取り組みです。外食産業に目を向けると、マクドナルドは環境や食についての取り組みをホームページで公開しています。

マクドナルド サステナビリティレポート

大規模な企業は個人の活動を上回る速度で、社会問題に取り組むことができるかもしれません

②知人にこのことを話すと、「嘘だ。マクドナルドはユダヤ商法で金儲けをしている」と言われ、日本での創業者の本を紹介されました。しかし、その本の出版日を見ると、50年以上前のものでした。調べると、著者は会長職を退いてから今年で20年以上経過していました。これだけの月日が経って、企業が変化していないと決めつけられるのでしょうか?日本が戦争を起こした時と変わっていないと単純化して見ることや、問題を起こした人々は、その後の経験や環境によって変化する可能性がない、と言うのと同様になります。

③マクドナルドをはじめ、大企業の一部は、自社の取り組みを大々的に宣伝していません。この慎ましい姿勢は興味深いです。彼らの本業ではないから声を大きく宣伝しないのでしょうか?しかし、厳格な視点を持つ人々は、大企業の取り組みが十分な変化をもたらしていないと感じることがあります。大企業は大きいから悪いものだ、と決めつけて敵視する人もいます。もしくは大企業は「なんちゃってSDGs」を行っていると批判し、企業が単に利益を追求しているだけだと考えることもあります。しかし、こうした厳格な視点を持つ人々が、実は社会の変化に対してブレーキをかけている可能性はあるでしょうか?

書いていてモヤモヤしますが、つづく

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