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【読書感想文・専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術 予約の取れないスマート外来のメソッド(尾形 哲 著)】糖質過多が最大の敵

Audibleで、「専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術 予約の取れないスマート外来のメソッド」を聞きました。

本書にはAudible特典があり、著者ご本人のお話が収録されています。これによると、本書はオーディオブックに適した内容にするため、ストーリー性を持たせたということでした。これは、著者が若年性白内障を患い一時的に視力がほとんどなくなったため、オーディオブックを聴いた経験からだとか。

オーディオブック用に執筆されただけあって、確かに、図などに頼らずに理解でき、しかも、重要な内容は何回も出てくる、という、特に後者は本としては非常に斬新なものだったのでは、と思います

その重要とされ、何回も出てきたものとして、確かにこれだけは「肝に銘じないと」と思ったのは、

飲む砂糖の断絶

です。要は清涼飲料水を止めること。

巷に溢れている清涼飲料水のほとんどが「ブドウ糖果糖液糖」が入っています。これは、非常に吸収されやすく、炭水化物が胃で糖に分解されることとは別に、直接肝臓へ輸送されてしまうため、肝臓や他の臓器への負担が大きいのだそうです。この多飲が糖尿病や脂肪肝、つまり生活習慣病の原因となるのだそうです。

だから、本書では、

飲料は、水、お茶、ブラックコーヒーのみ

と何回も出てきました。夏にスポーツドリンクで熱中症にならないように、というのも、適切な頻度と量に気をつけていれば水で十分なんだとか。確かに非常事態に備えてOSー1などの準備は必要かもしれませんが、熱中症にならないために、という大義名分で多飲しないようにしたいですね。

また、糖質は「食欲を増進」させす作用があり、それはカロリーゼロに入っている糖質でもそうなのだそうです。確か、カロリーゼロ飲料などには、砂糖の数千倍の甘味をもつ化学物質が入っているはずで、これらも同様に食欲増進につながります。つまり、カロリーゼロ飲料を飲むことでもっと食べたくなり、結果として食べ過ぎになる、という悪循環です。

つまり、現代の飽食の時代、

精製された糖質のとりすぎには気をつけよう!

という至ってシンプルな結論に至ります。それと同時に

・野菜中心の食事
・タンパク質もしっかりととる
・適度な運動

これらを心がけることで、肝臓をはじめ、体全体、ひいてはメンタルにまで良い影響を与えます。

やはり重要なことはシンプルなのだな、そう思った次第です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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