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できる!を伸ばす 子どもの行動の見つめ方・育み方~ペアレント・トレーニングのエッセンスより~

こんにちは。NPO法人日本インクルーシブ教育研究所です。先週日曜日に第7期学習・発達支援員養成講座は2回目の開催でした。ライブオンラインで厚生労働省の加藤永歳先生をお招きして子どもの行動理論について学びました。2回目の講座詳細はこちらからご覧いただけます。https://www.jiei.org/ldsaopenseminar7-2/

子どもは日々いろいろな行動をしていますが、大人目線で見ると、つい「ダメ!」「やめなさい!」と言ってしまうこともあるでしょう。でもよく見れば子ども達が結構できている行動もたくさんあるはずなのです。そんな日々の生活で隠れてしまいがちな子どもの前向きな行動や、親も子も大丈夫なんだと感じられる好ましい行動を育む方法について、発達障害児の家族支援のひとつであるペアレント・トレーニングのエッセンスを踏まえて、加藤永歳先生がお伝えくださいました。感想をまとめましたのでぜひご覧になってください。

・行動の強化について理論と具体的な事例を重ね合わせてお話していただけたため、しっかり理解することができた。すばらしい講師の方のお話を毎回お聞きすることができ、大変勉強になります。ありがとうございます。【教員】

・良い行動を伸ばすための行動の仕組みが、とても良くわかりました。具体的に言われてみれば、その通りだという内容ですが、実際現場では、無意識に○○しないでと声をかけることもあったりしました。今後は意識して声かけしようと思います。褒める事も現場で取り組んで、自然に出来るようになりたいです。子どもたちの状況も観察しながら取り組んでいこうと思います。いつもありがとうございます。【塾講師】

・子どもの支援と同時に保護者への支援、家族関係がどれほど大切かわかりました。また、今日も同じ想いを持って子どもたちと関わるみなさんとお話しすることができ、大変励みになりました。【児童デイサービス】

・支援=子ども ということを考えの中心にしがちでした。今回のお話で、保護者支援の重要さを改めて学ぶことができました。身近なところで、わが子へのかかわりに疲弊した方がいますが、話を聞くことしかできていません。学んだことを、実践して少しでも大人のかかわりで子どもの行動が変わると信じて生かしていきたいと思います。【教員】

・私の日々の子ども達とのかかわりかたを、見直すことのできた講座でした。子どもを知ること、行動の前をみる事、行動を具体的にほめること、もう一度見直してみるきっかけになりました。子どもを支援しながら、保護者に寄り添える支援者でありたいと思います。まずは、記録をつけるところから始めます。スタッフの皆さんいつも、後ろでさりげなく支えて頂き、ありがとうございます。私も皆さんのように、さりげなく、ナチュラルに誰かを支えていきたいです。【放課後児童支援員】

・保護者目線で。私は、よく「〜しなさい」と子供を注意することが多かったです。今日の講義で、「ない」表現では、曖昧な表現になってしまうので、肯定表現を今日から使ってみようと思いました。【ふれあい推進員, 学習サポータ】

・今回も新しいことを学べました。加藤先生のお話は、ほめるにもテクニックがいると思いました。本人をよく知りグッとくるポイントを見つける、良い行動を継続し、新たな〇が増えるよう工夫したいです。【保育園補助員】

・プラスの行動強化、否定語は使わない、というのは聞いたことあるけど、なんでだろう?と思っていました。理由や例を具体的に教えていただいて、理解できました。とても楽しかったです!これだけ丁寧なかかわり方をするために、学校の担任の先生や保護者が一人で困るのではなく、チーム体制を整えないと難しいと感じました。今の公立小学校は、専門家も入らず、支援員さんも人手不足ということで、先生はどのようにスタートした方が良いのか右も左も分からない状況です。その子に合わせた支援ができず、どうしても普通クラスから排除されがちになります。親子共倒れからの不登校の問題が生まれ、子ども達の自己肯定感が下がる一方です。家や児童デイなどで褒められ、輝ける場所がある一方、そこから一歩外に出ると社会では、学校カースト制の下の方に位置付けられ、忖度できる子が上になっています。一歩ずつ、変わる社会を目指していきたいです。【放課後児童支援員】

・子どもへの行動をしっかり見つめることの大切さや環境を整えて良い行動がとれた時直後に誉めることの大切さ、褒める時も1人1人に添ったその子がグッとくることで誉めていくこと、記録をとっていくこと、保護者支援の大切さ、動詞で肯定的に伝えることなど支援をしていく中でとても大切な事をわかりやすく教えていただきました。ありがとうごさいました。明日からまた中学校の特別支援学級で加藤先生におしえていただいたことを大切に支援していきたいと思いました。【特別支援教育アシスタント, 保育士】

・「褒める」とは?との問いから、行動のしくみをわかりやすく講義して頂き、再認識と新たな発見もあり、楽しい学びの場となりました。保護者さまへの伝え方もたくさん聞くことが出来、明日から実践していこうと思います。【児童デイサービス】

・絶対に自分では話を聞くチャンスのない加藤先生の話し、現場での取り組みも沢山聞くことができたのもよかったです。ありがとうございました。保護者、その子への日頃の声の掛け方、応援の仕方が支援者として1番不安な部分です。そして、現場のチームの中がほめるレベル、ご褒美の捉え方にアンバランスさがあることであなたのスタイルは甘い!などと捉えられてしまって、やはりしかる、厳しくある方がよいと思いがちなのかもしれません。ペアレントトレーニングの要素は、2年に一度くらいは現場に共有したい、自分も勉強しなおしながらインプットアウトプットしていきたい大事な内容です。以前ペアレントトレーニングを学んだことがあり、その復習にもなりました。第一回をさらに深掘りした復習的要素もあり、講義の順としても近い位置にあっだことがよかったです。次年度もそうしていただけると良い気がします。【学童】

・ほめることの構造や意味、支援員としてすべきことがとてもよくわかった。理論と具体的実践を提示していただくことで、理解がより深まりました。【不登校教育支援センタースタッフ】

・ペアレントトレーニングという言葉を今回初めて知りました。加藤先生のお話しの内容は非常に盛りだくさんで、なるほど、、、!というものが多かったのですが、その中でも「個人と環境の相互作用」ということで、本人がより適切な行動を行うために、より適切な環境調整を図ると言うのが勉強になりました(イラストも分かりやすかったです)。それと、本人への支援として、×を○に変えることよりも、これから出会うかもしれない新しい行動を見つけ○を増やしていくということも、とても大切なことと感じました。仕事上、どうしても子どもが苦手としているところに注目しすぎて、できるようになってほしいと願って支援をしていますが、それももちろん大切だと思いますが、新しい○を増やしていくという視点ももちながら、うまく支援していけたらいいなと思います。【児童指導員】

・具体的に、明確にご説明下さって、非常に分かりやすかった。早速、実行します。具体的に、実例を挙げてご説明下さって、実践するにも迷いなく実行できそうで、助かります。【保護者】

・本日は、ありがとうございました。支援している児童に問題行動があり悩んでいました。よくない行動を強化していることに気づきました。どのように向き合えば問題行動が減っていくかを考えて行きたいと思います。とても分かりやすく内容で納得できました。ありがとうございました。【児童デイサービス, 保護者】

・まず、「褒めてあげられるような行動をこちらから引き出す」環境づくりが大切だとわかりました。具体的な方法が紹介されていたので参考にして、工夫していきたいです。【放課後児童支援員】

・厚生労働省・加藤先生、とても分かりやすい講座をありがとうございました。「行動」のしくみを考えると、不適切な行動は叱るのではなく、環境調整(事前準備や工夫)を見直していくことが大事だと分かりました。つまり、子どものせいではないのだと。「ほめる」には、専門性が必要だと思います。しっかり、学んで磨いていきたいです。【特別支援教育アシスタント】

・障害がある場合、出来ないことをできるにする事は、簡単ではない。今まで知らない出来ることを増やす事で、できるが増えていく。支援者は、本人の好きを知っていること、うれしくなるような褒める!がすぐに言える、これが大切。でも、日本人にはまだまだ難しい。学校や家庭教育で(右へ習え)同じ事をしなさい。と教えられてきた大人が多いから。外国並に支援がなされていたら、社会の理解ももう少し進んでいたのでしょうが、まだまだ、地域によって差があり、実情は本来支援される側の家族が支援する側となり、うまく必要な支援ができるか否かに委ねられているように思われます。少しでも、今より一歩、支援に繋がる環境が広がることを願い、まだ知らないを学ぶことを続けたいです。【保護者】

・「行動のしくみ」を具体的に丁寧に教えていただけたのでよくわかりました。【子育て支援センター職員】

・「ほめる」=良いところを伝えて自信を持たせる、初めに回答しましたが、先生のお話を聞き、言葉にしろご褒美の品物にしろ、子供が「グッとくる」ものでなければ意味がないのだと気付かされました。また、行動のきっかけ作りとしていろいろ具体例を挙げて下さったので、実際に試してみようと思うものもあり参考になりました。今日もグループワークができ楽しかったです。仕切る人を作らないやり方というのが一見難しく聞こえますが、実際には心地よく、同じ目的を持つ方々ということで安心して会話に参加することができるように感じます。【言語聴覚士】

・子供にとって「うれしい」はいろいろあるということを学び、 トークンエコノミー法などこれから試してみたいことがみつかりました。 具体的な支援に活用出来るグッズなど写真付きでわかりやすかったです。 【特別支援教育アシスタント】

・今まで子どもをほめてきたつもりでしたが、今回のお話を聞いて「ほめるとはどのようなことか」ということが明確になりました。【保護者】

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こちらは講座後に開催したワークと対話についての感想です。

・グループワークの時間がもう少しあれば良かったです。
中谷回答:もう少し長めに時間を設定しますね。お知らせありがとうございました。

・ディスレクシアの方からのお手紙が心に刺さりました。いつでも読み返したいようなお手紙であったため、可能であれば文章を閲覧できるようにしていただけないでしょうか。もし許されれば職場の仲間たちにも共有したいと思いました。こういった子どもの想いを子どもの周りにいる大人たちが広く知ることが大切だと感じました。
中谷回答:大変申し訳ありません。個人的なものなので公にはできないため、井上智氏のご著書をご紹介いただくのがよさそうです。読めなくても、書けなくても、勉強したい

・グループワークでは、安心して考えを共有することができます。いつもありがとうございます。

・ワークではデイスレクシアのご家族がおられる方のお話が聞け日本での困難な現状を教えてもらいました。近見視力検査など聞きなれない検査があり、また調べてみようと思います。

・いつも良い講座を受講させて頂きまたワークと対話の機会を与えて頂きとても感謝しています。ありがとうございます。

・ディスレクシアについてのワークでは、後悔ばかりが先走り自分からお話できる事がなかったのですが、他の方の体験談や取り組まれたことなどを聞かせていただき、大変有り難かったです。今後も今直面している問題について共有させてもらい、アドバイスなど頂ければ幸いです。

・グループワークの話題が、前回紹介されたディスレクシアの冊子やご本人のお手紙が元にテーマ化され、前回の復習につながりました。小グループの中に、体験者がおられたり、直接関わられた方のお話が聞けてとても参考になりました。本日の講義の感想交流は次回のグループワークでしょうか。今日の内に、タイムリーに皆さんの感じられたことをお聞きしたいとも思いました。
中谷回答:今回は講義の感想交流をする時間がなかったため、こちらの感想でご容赦願います。

・受講者の方との話し合いは、前回も今回も最初は緊張しますが、話すと、同じような悩みを持っている方もいるのだと分かったり、新しい考えを聞けたりと、有意義な時間だと思います。フェイスブックのお話しが最後ありましたが、自分がやっていないため、聞いていてもよく分かりませんでした。これは参加した方がよいものでしたでしょうか?
中谷回答:受講生間で交流をなさりたい場合は後日、受講生にはフェイスブックメッセンジャーへ招待しますのでご希望でしたらご参加いただければと存じます。フェイスブックについては分かりやすい解説がありましたのでご紹介します。【3分で理解】フェイスブック(Facebook)とは?を初心者に向けて解説

・通常の講座を2画面で聞いているとグループトーク時に画面の切り替えをしないと何人でブレイクされてるか解らなかったです。
中谷回答:ブレイクアウトの時に2画面でみていらっしゃるというのはスマホでご参加でしょうか。今回のブレイクアウトでは1グループ4人以下で設定していましたのでパソコンの場合は1画面におさまるはずなのです。状況がよく分からないため、ライブオンラインの時に直接お話できますと嬉しいです。

・大人になると対話をする機会が減るので、毎回のワークの対話の時間が貴重だなと感じました。
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次は動画視聴講座です。詳細は下記をクリックするとご覧いただけます。
幼児期から思春期までの対応 視聴期間6/25~7/1
講師:梶梅あい子先生(広島大学医学部臨床教授)
教室で活用できる感覚統合的視点 視聴期間7/2~7/8
講師:石附智奈美先生(広島大学大学院医系科学研究科講師)

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