昨日より、今日、今日より明日、
日々「良くなろう」ってことを
心がけて生きてきた。
向上心や上昇志向って本当、大事なことだと
肝に銘じて生きてきた。
だから、だらけた１日を過ごせば、落ち込み、
充実した１日を過ごせば、満足感に浸っていた。
「充実の毎日をいかに増やすか」
できないながら、このことに意識を
集中させて生きてきた。
でも、良くなろうって強く思うほど、
それが、苦しみや悩みのもとだと気づいてきた。
向上心とか上昇志向ってヤツが、
人生をありのままみることを
妨げているってことに気づいたんだ。
そもそも人生ってヤツは、
「良くなろう」って思わなくても、
「良くなる」ようにできている。
結局はそういうことなんだ。
最低最悪の状況になっても、
そこで本当の自分に気づけば、
勝手に前より良くなってしまうんだ。
かえってどん底に落ちたほうが、
結果的に当初目指したところよりも、
良くなっていたりする。わけがわからないんだ。
「良くなろう」って思いを捨てることは、
人生を捨てたって意味じゃない。
ただ刹那的に、退廃的に生きるってことじゃない。
良くなろうって思考から生じる悩みや
苦しみから解放され、人生の法則にしたがって、
自然体で生きるってことを意味するんだ。
自分の人生の肝になってきた
価値観を手放すことは簡単じゃない。
なぜならば、それが、ネックになって、
苦しんでいたってことに気づかないからなんだ。
でも、一旦、気づいちまったら、
とっても簡単なんだ。
こっちのほうが、自分らしいって。
自分で、ピンっとくるからなんだ。