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好きな音楽と出会った本のこと 忘れないでいたいこと

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”カレンダー痩せていく”

午後一時、特に何をしたわけでも無いけど時間通りに昼御飯を食べて部屋に篭る。 世の中、我慢しなくてはならないことが多くなってきた最近。遣る瀬無い気持ちにならざるを得ない状況 少しでも残ることがしたいけれど、創作というのはどうも向いていないようで、 こうしてnoteに初めて書き込んでみる。 ラブリーサマーちゃん の ”あなたは煙草、私はシャボン” がずっと リピートで流れている。 彼女の声はいい具合に掠れ気味で 心地よい。 唐突に 与えられた膨大な量の時間に戸惑う日々

    • "おまえ、ニルヴァーナとか好き?”

      ”さよなら、ニルヴァーナ”-窪 美澄 全くこの本の背景を知らず 古本屋で目に止まったから ただそれだけでこの本を読みだした私は 読み進めるにつれて -これがノンフィクションであったら もしそうだったらどうしたらいいのだろう ノンフィクションでなければいいのに- という不思議な焦燥感に駆られた。 読み終わってから 解説を読んでそれがノンフィクションであると知り 暫く言葉を発することが出来なかった。 それくらい 重く 苦しい作品であった。 当時14歳の少年Aが7歳の女の子

      • "恋がいつか必ず終わるものなら、”

        ”マラケシュ心中”-中山可穂 女との絡みを砂に例えるシーンから物語は始まる。 どうしても 男と女の情事にしては違和感のある言葉遣いだなと感じたが その違和感はすぐに 主人公である緒川絢彦が女であることからくるものだと納得させた。 波に乗っている歌人である緒川綾彦は同性愛者であり 過去に反抗して疎遠になった師匠である小川薫風の妻である泉に 恋をしてしまう。 駄目だとわかっている わかっているけれど止まらない そんな恋慕の感情をうまく操作するように 泉はこう言う。 ”恋が

        • ”私の笑顔は虫の裏側に似ている”

          ”死にたい夜にかぎって”-爪切男 私がこの本に出会ったのは いや 実写化されたドラマとしての媒体と出会ったのが先であるが ただ 動画サイトで勧められただけである。 賀来賢人が主人公役を演じていた。 「私の笑顔は虫の裏側に似ている」から始まった物語に 違和感を覚えるのは私だけでは無い筈である。 賀来賢人の笑顔は虫の裏側では無いだろう... もちろん演技力は素晴らしいし アイナ・ジ・エンドの歌う主題歌も良かった。 然し どうしても感情移入出来なかった私は 本屋に走って

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