重松 健

Laguarda.Low 建築事務所共同代表。inspiring dots inc.主…

重松 健

Laguarda.Low 建築事務所共同代表。inspiring dots inc.主催 環境と融合した都市建築デザインのプロデュース。代表作OCT BAY、グランベリーパーク等 City-Tech Tokyo登壇。「あいつ今何してる?」「News Picks」「アベプラ」等出演

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パリオリンピックの開会式に驚愕!これは悔しい!!

今年ははや2024年、パリオリンピックの開かれます。その開会式がどのようなものを企画されているか皆様ご存知でしょうか?これまではスタジアムで行うことが前提のようになっており、その中での創意工夫がなされてきました。ところがパリオリンピックではその前提を大きく覆し、その会場は何とセーヌ川!パリの街全体を会場として、選手は各国それぞれ船に乗ってセーヌ川を通って入場するそうです。 (表紙画像の出典:https://www.paris2024.org/en/ceremony/) 約1

    • ものづくりイノベーション特区SHIBAURA

      ものづくりイノベーション特区SHIBAURAこういった舟運の可能性を考える上で、もう一つ思うことはスタートアップ拠点との相性です。今、この人口減少、高齢化が起き、生産性の低下が嘆かれている日本においてイノベーションの必要性が大きく語られています。岸田総理も「スタートアップ育成5ヵ年計画」を発表して5年でスタートアップへの投資額を10倍の10兆円規模にすることを宣言しました。 そんな中、どうすればみんなが起業にチャレンジし、スタートアップエコシステムが盛り上がるようなカルチャ

      • 「東京B-LINE構想」東京の舟運が動き出したが!?(3)〜東京B-LINE構想路線マップ

        東京B-LINE構想路線マップそれでは、その公共交通として舟運が位置付けられた東京はどんな姿なのか?それを議論する上でも一度仮説的に路線図を描いてみたいと思います。 それが以下の「東京B-LINE想定路線マップ」です。 如何ですか?だいぶリアルに想像ができませんか? これは観光というより、バス路線や地下鉄路線と同等。品川に新幹線で着いた人がさっと羽田空港に行ったり、江東区や墨田区に住む人が船で日本橋に通勤したり、お台場へのアクセスが良くなったり、更にはディスニーランドにま

        • 「東京B-LINE構想」東京の舟運が動き出したが!?(2)〜その課題と可能性

          ワクワクする東京の水面〜東京B-LINE構想F1の聖地モナコグランプリはモナコ湾沿いをF1カーが爆走し、その背後には一艘何億とする豪華クルーザーが並んでいます。その景色は圧巻であり、ウォーターフロントの解放感と独特の賑わいで街全体の特別な空気を演出しています。 この世界感が東京湾で創れないものだろうか? そう思って創ったのがこのお台場グランプリのイメージです。お台場海浜公園もやろうと思えばこんな世界が創れるのです。 世界の賑わう水面 ウォーターフロント大好き人間とし

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          「東京B-LINE構想」東京の舟運が動き出したが!?(1)〜その課題と可能性

          東京の水辺/水路に秘められたポテンシャルは半端ない。そんな東京のウォーターフロントがネットワーク化され、その水辺の魅力が最大化された東京を「東京B-LINE構想」として提唱してきました。今、あらゆるところで水辺が再注目され始め、通勤船の実験も始まるなど、東京も動き出している感じはあります。しかし、その進め方に対して大きな課題も感じています。そのあたりの課題と可能性について複数回に分けて書いてみたいと思います。 社会実験、その先の都市ビジョンを明示することの大事さ10月25日

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          都市構造全体を革新するグランドデザインを考える。

          改めて、はじめまして。 ニューヨークの都市建築設計事務所 LAGUARDA. LOW ARCHITECTS共同代表の重松健です。人々の体験をデザインすることを軸に、公共空間を核にもつ都市のあり方を提唱、世界25ヵ国でマスタープランから複合施設の建築設計まで行っています。例えば近年竣工した「南町田グランベリーパーク」。商業施設を隣接する鶴間公園との境界線をなくし、駅に着いた瞬間に公園に着いたかのような体験を演出、公園を散歩するかのように商業施設内を探索できる。そこは地元の人と来

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          首都高をハックせよ! - メイキング(その1)

          現在第二話、隅田川をハックせよ!を作成中ですが、その間に第一話「首都高をハックせよ!」のメイキングを載せたいと思います。この首都高をハックする「東京G-LINE」構想は、実は10年前から国土交通省、東京都、首都高速道路、その他各関係者とディスカッションを続けていて、様々なデータ分析も行っています。つまり、単に夢物語を語っているわけではなく、実現可能であり、そのプロセスも提案しています。このメイキングでは、その一部を複数回に分けて紹介していきたいと思います。今回はまず、この「東

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          首都高速をハックせよ!

          20xx年、突然東京のど真ん中に一周14.8kmの緑のループ「東京G-LINE」が現れた。東京G-LINEにはあらゆるところからアクセスでき、都心でありながら子供が自由に走り回り、大人たちも喧騒を忘れ寛いでいる。もちろん車なんて走っておらず、バランス良く植えられた木々が美味しい空気を提供しているだけでなく、心地良い日陰が十分に生み出され、お年寄りも快適に散歩している。程よい密度で設置された飲食店では、コーヒー片手に読書をしたり、絵画を楽しんでいる人もいる。犬の散歩の途中に友人

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